桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

home

Column

2009年11月のアーカイブ

Column

2009年11月 [ 27 entry ]

NCルーター加工工場

朝一番で栃木県佐野市のNCクラフトの石川さんの工場へ。

ヒノキ工芸の戸沢忠勝さんとともに向かう。

昨日一日がかりで作っていたデータはこのためのもの。
例のカウンターの楕円形のルーバー形状をNCルーターで切り出すためのデータ入力だが、データを送りっぱなしにして時間が無駄にロスしてはいけないので二人で工場の事務所を占拠し直接付きっきりで入力してもらう。
時間がないのでほとんど脅迫行為かもしれないが、こうしないととてもじゃないけど納期に間に合わない。

私は午後一から都内で打合せがあるので新幹線で昼過ぎに帰京。
忠勝さんは結局夜まで粘って一部切り出しの終わったパーツを持って工場へ帰った様子。
彼のすごいところはこうして加工機の前に陣取ってすべてを見ているので自分の工場に無い他所の加工機のことも知り尽くしていて、この形ならあの工場のこの機械で加工すれば出来るかも、等と相談すると瞬時に答えが返ってくる。

私には無くてはならないパートナーの一人だ。

施主と設計者 恋愛のようなもの?

朝からせっせとカウンターの図面に取り組む。

今日はつまらない日と、娘からはブーイング。
夜は新宿の京王プラザホテルのカフェで住宅の設計打合せ。

オフの土日もゴルフや観劇、コンサート等でアクティブに動き回る今回の施主とはいつも決まってここで食事をとりながらの打合せになる。
施主とは知り合ってから17年になる。13年前に自邸を設計し、その後本社をはじめとして全国各地の支店営業所の内装デザインをした。

ここ最近は忙しくされているせいか、あるいは会社が大きくなって私のことを知っている社員がいなくなったのか、連絡を取り次いでもらうこともできずに永らくご無沙汰していた。
もう私に飽きてしまったのかなあ、、等と失恋に似た気持ちでいたら、今年に入って急に連絡が入り隣地を購入したのでもう一軒つくりたい、と。
13年前に建てた住宅には多少の経年劣化等の不具合を除くと何の不満も無いが、今回は趣味を満喫出来る遊びのある住まいを希望している。

テーマは住まいに隣接するリゾートなのだ。

軽井沢の現場

20091128.jpg

軽井沢の現場へ。現場は翌週の確認検査に向けて急ピッチに仕上がって行く。
外部テラスのデッキもほぼ張り上がり、手摺も取り付いた。

ヒノキ工芸

世界一美しい受付カウンターを作ろう!

ということでヒノキ工芸の戸沢会長のおかげで協力体制はばっちり。

しかし肝心の私の図面のスピードが職人の皆さんのスピードについて行けない。
皆で話をするとどんどんアイディアが膨らみながら僅かに変容するので、そのための修正作業が実は膨大なのだ。
しかし、現在事務所のスタッフは全員担当物件を抱えてちょっと手伝ってもらうよりも自分で描いてしまった方が手っ取り早い。

しかし時間もない。

というところで必死に図面と格闘して浦和の工場へ向かう。
移動の車中での時間ももちろん計算のうち。
なんとか図面を描き上げる。
しかしここでまた大きな壁。

レンガの国代耐火

久しぶりに麻布十番の国代耐火のショールームへ行って今回採用のレンガタイルの選定と打合せ。

20091126.jpg

以前は外壁や水回り以外の内装にタイルを使うことは滅多に無かったがここのところ何故だかレンガの暖かみに惹かれることが多い。
昨年暮れに訪れたパリ郊外のアルヴァ・アールト設計のメゾン・カレに感動したことが引き金なのかもしれない。

石材に比べるとやや安価で性質が安定している上に焼きムラからくる表情の多様性が広く一般に歓迎されるという珍しい材料だというところが良い。

現在進行形のマンションの共用部デザインと住宅に採用することを決めている。
担当の西脇さんの上司である梁さんは理科大理工学部時代の同級生であることが判明。

マンションのデザイン会議

昨日も打合せとそのための作図作業に追われて一日があっという間に過ぎ、午前中に行うマンションの共用部デザインの会議に提出するプレゼンテーション資料が全く出来ていない。

朝早く起きてあわててスケッチ6点を仕上げる。
ぎりぎりまで粘って絵を仕上げ、家を飛び出る。

幸いクライアントのオフィスまでは20分の距離。
駅まで走り、山手線で4駅。
図々しくも人数分のコピーは毎度のようにクライアントにお願いする。

こんなにギリギリでも案外うまく行くことが多くて、かえって時間に余裕がある時の方がなかなか煮え切らない分、鋭さに欠けるような気がするものだ。

一緒に燃えてくれる協力者

見たことのない面白いものをつくろうとアイディアを出したものの実現に向けて検討する時間が極端に短い場合、後で本当に苦労する。
たいていの大人はその苦しみを避けて通るために、最初から夢の大きいことは言わないものだ。
しかし、自分は難しければ難しい程燃えるし、楽しいものだから、いつも最初から声高に宣言してしまう。もちろん同じように燃えてくれる協力者がいてくれるから出来ることでもある。

そんな訳で今回もいつもの様にヒノキ工芸の門を叩く。

とにかくやってみようと言うことになるのだが、そこへ持って行くには色々と解決しなければならない課題は多い。
しかし、こういう時も志が高い人間同士が集まるとあっという間に問題点が挙げられ、ひとつひとつ片付いて行く。
反対に一人でも志の低い人がいるといくら時間があっても足りないものだ。

肩車しながら図面を描く

仕事に追われて家にいてもパソコンに向かっていることが多いので、
娘からつまらない一日と評される。

それでも何とか翌日打合わせ予定の12月18日納品に向けて
超急ぎ案件のオフィス受付カウンターの制作図を描きあげた。

0歳の娘を肩車しながら図面を描くのは慣れたもの。

1 2 3 4 Next

Page Top