桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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2010年3月のアーカイブ

Column

2010年3月 [ 27 entry ]

罪滅ぼし

20100330-1.jpgここのところ私だけが美味しいものを食べに出歩いているではないか?
と、家族から不満の声が、、、
そ、そ、そんなことはないと思うけど。。。
と、反論しようものなら容赦ない攻撃が。

そんな時に活躍するのが、我が家のStelton社の1004 Ship's lampと1005 Oil lamp。
Erik Magnussenにより1004 Ship's が1990年、1005が2001年にそれぞれデザインされた。

これらはアウトドア用のオイルランプだが、炎がろうそくより安定しているし、臭いも無い。
何よりデザインが気に入っているので私はこれらをテーブルランプとして使っている。20100330-2.jpg

それで今晩は私がカルボナーラを作る。
家のあかりを全て消灯し、炎の光を囲んで食事をする。
たちまち気持ちがほっこりする。
是非皆さんもお試しあれ。

マンション見学

JR南武線 「矢向」駅 徒歩9分の「Brillia e-SQUARE」というマンションのモデルルームを見せて頂く。
東京建物と東京電力の共同事業で長谷工の設計施工だ。
特に他のモデルルームを見て自分の案件にフィードバックするというつもりは全くないのだが、細かな生活上の創意工夫の提案の仕方が各ディベロッパーによって異なるので向学のために時々見にいくことにしている。
なかには我々の作る住宅ではとっくの昔に当たり前になっていることがマンションの世界ではやっと取り入れられるようになっていたり、逆にここまでやるの?といったことがあったり、結構発見があるのだ。
今日見た矢向のマンションで面白かったのがリビングから直接洗面浴室にアクセスする動線。
これは玄関に直接面するトイレと同様にこれまでのマンション設計ではタブーだった。
しかし、ワンルーム型の住宅では当たり前のことだし、実際にモデルルームで見てみても全く違和感がないのだ。
むしろ若いファミリーにとっては好都合な動線に思われた。

また最近よく見かける不思議なオブジェ。
見かけだけのファイヤープレース。
暖かくも何ともないのだが、モデルルームのリビングでめらめらとフェイクの「炎」が燃えている。
薪まで添えてある。
先週金曜日に見せていただいた「武蔵野タワーズ」にもこれがあちこちにあった。
流行っているらしい。
よく温泉まんじゅうのお店の店頭に湯気が立ち上っている。
暖かいまんじゅうを売ってくれると勘違いするお客さんが多いのだとか。
私にはどうしてもそれと同じに思えて違和感がある。

20100329-1.jpg

他にもいろいろあるのだが、そんな発見をしに行くのだ。

夜は恵比寿のもつ鍋屋さん「蟻月」へ。
全身からニンニクの臭いがするようで、帰宅したところ、歓迎されない客になった。

Caudalie

週末に福岡から妻の姉が泊まりにきている。
ランチに池之端のフレンチレストラン、コーダリーへ。
このお店は以前良く通ったソフィテル東京のレストランプロヴァンスを仕切っていらしたソムリエと副総料理長が2007年3月15日に開いた小さなお店。
私と同じお誕生日のお店なのだ。

20100328.jpg菊竹清訓さんが設計したかつてのホテルは、当初は法華クラブが経営するホテルCOSIMAとして1994年にオープン。
その後2000年にソフィテルに営業譲渡。
フランスのアコーホテルズの日本進出第1号のホテルとなる。
しかし残念ながら2006年12月19日に営業を終了、その後解体された。

私は2007年にオープンのご案内を頂戴して以来、ずっと気になるお店だったのだが、なんと今回が初めて。
サクサクともちもちが同居したあっさり系風味のバケット、豆や野菜、そしてハーブをあしらったソースに絡めたお肉料理は懐かしいプロヴァンスの味だった。

今週は火曜日に虎ノ門の小さなフレンチのお店、サラマンジェにいったばかりなので、なんともトリコロールな1週間だった。

私とクライアント

20100327.jpg住宅の打合せを2件行う。
1件目は別荘を計画中のお客様。
小さなお子様3人と一緒にご相談に来られた。

娘が小さい頃、毎日のように事務所で遊ばせていたので子供の遊び道具には事欠かない。
レンガの積み木、クレヨンに色鉛筆、絵本、DVDなど。
以前はプールにプレイマットまで常備していた。
事務所には子供用の遊具のたぐいよりももっと楽しいものもたくさんある。
娘は様々なカラーバリエーションの硝子モザイクタイルのサンプルを並べて遊ぶのが大好きだった。
だから今日の打合せもご夫婦とも落ち着いて話が出来たよう。

2件目はリピーターのお客様。
以前別荘を新築したご家族のために今度は東京の住まいを計画する。

幸いなことに私は同じクライアントでリピートすることが多い。
ふりかえってみると一番多い方で二桁に達してしまう。
最初に住まいを設計して、その後オフィスや店舗、あるいは事業用のマンションなどを手がけることになるからだ。
本当に長いおつきあいをさせて頂いていることになる、
もちろんプロジェクトの合間にもちょっとした相談も受ける。
家具を買い足したい、設備機器が調子悪いので見に来て欲しい、家族が増えた、あるいは大きくなったので内装に手を加えたい、などなど。

しかしどの方とも一度は意見が対立したりぶつかり合ったりしたことがある。
だが、一度とことんやり合ってしまうとお互いに相手の癖や嗜好を知り尽くしてしまうので次からはとてもスムースに話が進むことになる。
そんな信頼関係をこれからも沢山築き続けていきたいと願う。

TREND OF LIGHT 1st EVENT

20100326.jpgTREND OF LIGHTの最初のイベントとして「光論会 Vol.1」に参加した。
OZONE 住まいの照明体感ラボ」でお世話になった、ルミナベッラの湯田剛史さんとFROS JAPANの高橋裕忠さんらが発起人となって日本の照明文化をもう一度考え直そう、と立ち上がった。

エコ=LEDというマスコミ受けする格好のキーワードにより、場合によっては誤ったともとれる認識が一人歩きしている。
その一方で、光の持つエモーショナルな側面が急速に失われつつあるのだ。
クリスタルの虹色のきらめき、壁面に柔らかくバウンドする光の美しさ、といった表現は、直進性が強い点光源である現在のLEDでは不可能だ。
また、熱の問題もある。
熱線は少ないのだが、器具自体からの放熱はかなりある。この熱を適切に処理していないと寿命4万時間は到底保てず、電球交換が難しかったり出来ないところに10年もてば良いという考えで設計するとあとで大変なことになるのだ。

もちろんこうしたLEDならではの特性を生かして使い分けできる知識と経験は重要だ。

ところで、高いといわれるLED電球の値付け、知っていますか?
寿命約1000時間のシリカ球に対してLED電球の約40000時間、だから一個約100円のシリカ球の約40倍と決めたそうだ。
私は一般電球を調光して使うので、白熱電球を10年以上交換せずに使っているのですが、、、
調光しながら点滅させるとフィラメントへの負荷が少なくなり、結果ランプ寿命が長くなるため、実はこれが最もエコなのです。

後半はレセプションパーティーへ。

Extremis

ベルギーのアウトドアファニチャーのメーカーであるExtremis 社から来日した
デザイナー兼代表のDIRK WYNANTSさんによるプレゼンテーションをうけた。
Extremisは最高の遊び心とデザインを融合させた希有な存在のメーカーなのだ。

私は以前から大ファンでいつも必ずスペックするのだが、どうしても先に内部に予算をかけてしまうとアウトドアにはその余り、ということになり、外部で雨ざらしになるものにそれほどの予算をかけられないという現実的な結論に至ってしまう。

そんなExtremisらしいイベントで、後半のパーティーでは、雨にもめげずに屋上に用意されたテーブルとパラソルの下、炭火のグリルが用意されていた。

そして今日の楽しいお土産がベルギービールのVEDETT。
「VEDETT」とは、オランダ語、フランス語などで、「スター、有名人」という意味だそう。
ラベルをよく見て頂きたい。
その場でラベルを作りお持ち帰り。という、パーティーではとても楽しいアイテムだ。

20100325-1.jpg20100325-2.jpg

こんな楽しい映像も!

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最近手がけたかわった仕事

20100324-2.jpgつい先日、お向いのウェブ制作会社、つまり、私のサイトを作ってくれた会社から相談を受けた。
ある企業向けのコンテンツ提案コンペをする中でサイトの中に登場する建物のCGを作りたいのだが、社内のクリエーターでは無理なので、手伝ってはもらえないだろうか。というもの。
報酬はきわめて少ないがサイトを安くつくってもらったので借りがある。

コンペに勝つための方策を考える。
話を聞くうちに普通に中途半端なCGで提案するよりもいっそのこと模型を作ってバーチャルをリアルで提案してみてはどうか。
と、こちらから持ちかけた。
そんなこと考えてもみなかったので、担当の方たちは一瞬フリーズ。
だが、やってみよう!ということになった。
「光」を扱う企業のサイトなので、美しい光をテーマにした建物を簡単な模型で表現することにした。
模型であれば光そのものをデジカメで簡単に写し取ることができることも知っている。
また、コンペでは他の人がやらない手法で説明しなければいけない。

プレゼンテーション当日、先方もフリーズしてしまったらしい。
制作会社の担当者は相当不安になったようだ。
この時点ではおそらく「桑原にそそのかされて失敗したか」と思ったことだろう。
しかし翌日、発注決定の報告とともに、是非この模型をしばらく預からせて欲しい、との申し入れが先方の部長さんからあったという。

我々もよくそういう場によく出くわす。
大人になると人は感動すると隠そう隠そうとするらしい。
特に日本人はそうなのだろう。
かえってプレゼンテーションの場でめちゃくちゃ褒めちぎられて、有頂天になったところで、後日ボコボコにやられるというケースの方が多いかもしれない。

我々のチームは、ドン、と人の背中を押す、そんな仕事もしているのだ。

マンションプロジェクト

20100324-1.jpgデザイン監修の立場で参加しているマンションプロジェクトの定例会議。
昨年秋から数えて24回の打合せを経てようやく建設費の合意を迎えた。
かなり厳しいコスト交渉だったと聞く。
そのような環境にありながらも建主の思いや設計チームのサポートに助けられて我々の提案した重要な要素はかなりの部分で死守することが出来た。

ここからは販売へ向けての販促資料のチェックと販売センターに一部表現する家具やマテリアルの調達が主な作業となる。
もちろん、その前に我々の目指したコンセプトが実施設計に100%反映されているかをチェックすることも重要だ。
建主からの期待に応えるべくまだまだ全力疾走しなくてはいけない。

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