桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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2010年5月のアーカイブ

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2010年5月 [ 28 entry ]

吉野ケ里遺跡

今日は佐賀まで足を伸ばして吉野ケ里遺跡へ。
ここもずっといってみたかった場所だ。

吉野ケ里遺跡は縄文時代晩期後半(紀元前 4 世紀)から弥生時代後期後半(紀
元 3 世紀)の約 700 年間継続した集落の跡。
お堀を巡らした集落形態から環壕集落と呼ばれている。

考古学者の創造力によってプランニングされたであろうこの集落。
なかなか迫力ある建築群を形成している。
一日がかりだったが、見応えがあった。

20100531-2.jpg20100531-3.jpg

香椎造と香椎宮

娘の学校が運動会の振替休日で月曜休み。
ということで、家族で1泊2日福岡へ。

瓦そばで腹ごしらえした後に以前から行きたかった香椎宮へ。
ここは香椎造といってここにしかない建築様式を見ることができる。
といっても私は寺社建築に関してはそれほど知識がある訳ではない。
しかし以前、理科大初見研OB旅行で福岡を訪れた際に清水建設の寺社建築部門を率いる先輩の関さんがどうしても行きたいと単独行動で見に行っていたので気になっていたのだ。

20100530-1.jpg20100530-2.jpg

香椎造、何処が特異なのか説明されないとわからないのだが特異なのだそうだ。
確かにここの屋根の掛け方は尋常ではない複雑さだ。
平面を入手していないのでまだよくわからないが後日解いてみよう。

香椎宮からの帰り道、宮続きで筥崎宮へ立ち寄り、夜は天神で炊き餃子を食した。

20100530-3.jpg

研究会、お題は「ジェフリー・バワの建築」

日中は娘の学校の運動会。
夕方から勉強会へ。
理科大初見研究室OBが3ヶ月に一回程度教授宅に集まり、テーマを決めて勉強会を開いている。

20100529.jpg今回はジェフリー・バワ(1919~2003年)を訪ね歩いた初見教授のスリランカ報告会。
バワはスリランカに生まれロンドンで建築を学んだスリランカを代表する建築家である。
その作品はホテルがその大半を占めており、現在のリゾートホテルのボキャブラリーのルーツのほとんどを彼の建築に見ることができる。

かつては地味な存在だった、地元の材料と技術を使ってきわめてローカルな建築を作る建築家は、現在ではグローバルに語られるようになった。

メキシコのルイスバラガンがまさにそうだし、フィンランドのアルヴァ・アアルト、ノルウェーのスヴェレ・フェーン、そしてポルトガルのアルヴァロ・シザもそうした建築家のひとりだろう。

私はそうした建築家に心を動かされる。

TOYO KITCHEN新作展示

気持ちの良いお天気。
事務所の1階で埃をかぶっていた車のエンジンをかけ、屋根を開き、表参道のTOYO KITCHENショールームまで打合せに向かった。

20100528.jpgちょうど今日からスタートした新作展示もあわせてみる。
新作展示、トレンドを追ってなのか、かなり趣味的な方向へと大きく振れたので私自身は何といってよいか正直戸惑った。
考えてみるとエンドユーザーからTOYO KITCHENを指定されるパターンが多い。
今回の案件も施主指定だ。
だからファッションと同じくこれくらい大きく主張した方が良いのかもしれない。
全体のバランスを考えている建築家としては軸足の置き方に苦慮するところだ。

そうなのです。
じつは私はほとんどの現場でキッチンを家具工事として扱い、建具や家具の扉材と同じ物であわせて製作しているのです。
キッチンだけをキッチン屋さんにお願いしてしまうとそこには入ることの許されない境界線が引かれているような気がしてしまうのかもしれません。

TOYO KITCHENは昭和9年、金属洋食器の製造販売を行なう「東洋食器製作所」として創立。
昭和33年からステンレス流し台の製造に着手。
昭和56年から独自ブランドとして「TOYO KITCHEN」を名乗る。
平成3年あたりからイタリアとの連携を深めていく。
平成13年に社名を「トーヨーキッチン&リビング株式会社」に変更。
以後日本各地に相次いでスタジオと呼ばれるショールームをオープン。
近年は家具を含めたデザインセレクトショップ化してきている。

そうした一連の流れのなかでの今日の新作展示。
私にはTOYO KITCHENという「住宅ブランド」を創ろうとしているように思えた。

CASSINA新作展示

20100527-1.jpg午前中は事務所で模型など各案件のチェック作業に追われた。
午後から外出。
老人介護の現場見学第2回目。
都内の某ホームへ向かう。
私が勤めたかつての会社のもと同僚の案内により様々な問題点や改善点などをヒヤリングしながらの意見交換を行ったので大変勉強になった。
現在彼女は転職先の介護施設運営会社で商品企画を担当している。

六本木AXISビルのタルジェッティポールセンジャパンのショールームへ。
現在担当しているマンションの共用部のインテリアデザインの現場で使うペンダント照明器具の吊り高さを現物チェック。
天井高さ5メートルの吹抜けに吊り下げるので脚立に上って見下ろしてみたり地べたに座り込んで見上げてみたりしながら高さを決定した。
商品を選定に責任を持つからにはこういう検討をするのだということをスタッフに教えるためにショールームまで出かける。

20100527-2.jpg青山のCASSINA IXCショールームでの新作展示会へ。
CASSINAのレセプションパーティーはいつもものすごく込み合うので早い時間に行くことにしている。
私は全ての新商品に腰を下ろし身体で記憶し、気になるディテールについては採寸したりするので明らかに飲みにきたでしょというような人々にとっては大変邪魔な存在なのだ。
今年の新作、かなりチャレンジしているのが印象的。

あと、会場にさりげなく置いてあったFRASとのコラボによる美しいフレームに納められたGLAS LUCEも良かった。

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豊かな時間を作るためのデザイン

明け方から渋谷区内の複合ビル計画案の図面を描く。
一旦完成させた図面を9時に事務所に転送。
模型班に渡す。
午前中は共用部のインテリアを受け持っているマンションの現場定例。
午後も再び複合ビル計画案に取り組む。
いつもそうなのだが、図面を模型班に手渡した後もチビチビと描き足したり書き替えたリ、また元に戻したりで優柔不断ともいえる思考に時間を費やす。

2案作成しているがそれぞれ共通して「道」をテーマにしている。
敷地に高低差があるのでどのように「道」で繋ぐかが面白いところだ。

夜はザ・リッツ・カールトン東京のロビーラウンジで紅茶とサンドウィッチで簡単な食事。
ここではピアノとヴォーカルのライブ演奏を聴きながらゆったりした良い時間が過ごせる。
客単価の設定がうまく出来ていて半分くらいしか席が埋まらないように出来ている。(ように思う)
こうしてホスピタリティーをコントロールしているわけだ。

私の仕事もひとをお腹いっぱいにさせるための設計ではなく豊かな時間を作るためのデザインでありたい。

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Design Review

月曜朝の進捗会議で各案件のDesign Reviewも簡単に行うことにした。
案件に対してスタッフ皆が意見する。
私くらいの規模のアトリエ建築事務所だとどうしてもボスの意見が上意下達、つまりトップダウンになってしまう。

「何でそれいってくれなかったの?後になっていわないでよ(怒)」
「いやぁ、あのとき桑原さん聞いてくれないと思ったから。」
「え〜っ、わかっていたのなら云ってくれよ〜頼むよ〜」

というやり取りはよくあることだ。

スタッフ及び関係者計7名分の脳みそと14個の目、これは強みだ。
後は私が皆の頭の回転数を平均して上げて行くようにしむけられれば良い。

20100524.jpg2週間前に上の娘と帰宅途中に蕾のままの2本を買ってきた家の芍薬(シャクヤク)。
娘二人の名前をそれぞれに名付けてかわいがった。
一本は大きく咲いて既に散った。
残る一本は一向に花開かず、しかし蕾は大きく膨れ上がり今か今かと開く時を待つ。
いったいいつになったら咲くのだろう。
しかし私は蕾のままも悪くはないかも?くらいの気持ちで気長に待っている。

家族に対してもスタッフに対してもそんな気持ちで接することができる余裕があれば良いのですが、、、

東中野の住宅 近隣挨拶回り

20100523.jpgツアーオブジャパン UCI公認国際自転車ロードレース <13th TOUR OF JAPAN>が7日間の全ての日程を終えて今日がラストの東京ステージ。
私の家の近くを通るので雨の中、娘たちを連れて見に行くことにした。
が、しかし、、、
札の辻で待つこと数分。
いっこうに白バイが現れる気配がない。
よく見たらコースは「旧海岸通り」とある。
雨の中旧海岸通りまでの500メートルの道のりを急いで引き返す。
すると遥か彼方の交差点を色とりどりの固まりがあっという間に通り過ぎ、あとに続くルーフにスペア車輌をのせたレガシィの大群、最後に救急車が通り過ぎ終了。
あっという間の出来ごとでした。
マラソンと違って早いのなんの。

夕方、やっと着工することになった東中野の住宅の現場へ。
近隣住民の方々に一軒一軒ご挨拶。
個人邸の場合、皆さん友好的だ。
特に建て主が率先してご挨拶に行っていただいたので安心された方が多い。
約10軒のお宅に伺ったところそのうち2軒の方々も建替えの計画があるという。
建設業界がやっと動き出している感じ。
建設業全般からするといまの政権下では、民間需要が頼みの綱。

この現場は解体に約1月かかり7月にようやく建築の着工、来年3月から4月にかけて竣工する。

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