桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

home

Column

2010年6月のアーカイブ

Column

2010年6月 [ 28 entry ]

軽井沢別荘計画

20100630.jpg現在計画中の別荘、土地は広いのに道路からの壁面後退があまりにも大きくて実際に建てられる面積は敷地の1/4程しかない。
しかも大変細長い。
その上谷状の窪地がほとんどで一部に隆起した崖地がある。
それでも建てるとしたらこの隆起した部分に建てたいと思うのが建築家としての筋と考えた。

そこで、ダメもとでこのガイドラインを作った行政と折衝。
ほんの少しだけ飛び出してしまう屋根の一部を後退距離の算定から除外して欲しいというもの。
かなり粘って趣旨は十分理解してもらったが、最後に玉砕した。
しかしそれならそれで屋根の形状をスタディしよう。

毎回そんな形で「ことの難易度」を自ら上げてしまう。

コーチング

先週の孫正義氏の講演も先々週の渡邉美樹氏の講演もその話し方には独特の説得力があり、ほとんど共通するものがあった。
まず最初にサプライズ、そして「なるほど!」というような発見の共有、次にどでかい目標、やがて明かされるご自身の自分史、そして涙と感動。
これらを一定の抑揚と噛みしめるような語り口、身振り手振り、で、ちょうど1時間半かけて語り尽くす。

20100629.jpgその魅力は専門チームの力によって引き出されているところが大きい。ようだ。
「コーチング」先日はじめて聞いた職業。
私は恥ずかしながらそうした職業をそれまで知らなかった。
自己表現、ライフスタイル、自己実現の全てにコーディネーターとして関わる。
あくまでもクライアント本人が本来持っている「本人らしさ」のポテンシャルをを引き出し、より高めることに主眼が置かれるようだ。

先日ある企業オーナーとお話ししていたらやはりその話になった。
周囲の経営者の方々が最近急に髪型が変わったり身なりがかわったりしているらしい。
経営者は本来「かっこ良く」あらねばならないのだ。
だから持っている格好良さのポテンシャルを最大限引き上げてみせるのはやはり重要だということになる。

FREDERICIA

週末に頼まれていた記念碑のデザイン。
朝7時までに3案作成。
スタッフが来る前の事務所に出社して30分間で模型に。
スタッフが出社してきて撮影。
無事提出。

午後、五反田デザインセンターのFREDERICIAショールームにて新作プレゼンテーション。
ロンドンにスタジオを構える安積伸さんにより、新作、「NARA」のお披露目。
ヤコブセンの成形合板の椅子をいかにして超えるか、超えるのは難しいにしてもヤコブセン同様に永く愛されるプロダクトをどうやったらデザイン出来るか。
そんなことを我々は常に意識させられている。
ところで、この「NARA」、開発途中に起きたリーマンショックの影響による1年間の凍結を経て無事今日を迎えた。
イタリア企業と仕事を数多く行っている安積さん曰く、イタリアだと1年も凍結したら話はなくなるけれど、そこはデンマーク、1年やそこらで古くなるようなデザインなら最初から開発しないよ。とのこと。
さすがだ。

他には300万もする高価なものだがデンマークの3人組、FurnIDというユニットによるDEKKAと名付けられたベンチが気になるプロダクト。
チタン合金を贅沢に使用した網目状のベンチ。
牛革のシートも金属の編み目にピッタリ合わせて縫製されていた。

20100628-1.jpg20100628-2.jpg

孫正義氏の30年ビジョン

20100627.jpgソフトバンクグループ代表である孫正義氏の30年ビジョンをみた。
これは25日金曜日の株主総会でのプレゼンテーションのビデオだ。
コンピューターの処理能力は8年後には人間の知能を超え、さらに30年後には人間の知能の100万倍に達すると言われている。
そのような中で脳内コンピューティングという革命と、「愛」という感情を持った人工知能が全ての人々を孤独から救い幸せに導けるか。
そうした強いビジョンを熱く語っている。
是非皆さんもご覧になってみてください。

夕方からもうすぐ着工する東中野の住宅の打合せで新宿京王プラザホテルへ。
打合せのあと1泊2日でキャンプに行っていた娘と合流。
久々に娘のたってのリクエストを受けて、銀座のグルガオンでタンドール料理を。

食について思う

昨日キッチンについて考えていたら食のことがどうにも気になり出した。
先日聞いた話では循環型農業で頑張って「1haあたり4人が自給出来る」という話だ。
現在は一般的に1haあたり2.5人といわれている。

20100626.jpgところで、日本の人口は約1億2700万人。
農地面積は約465万ha.
2.5人/haだと1162万人しか自給出来ない。
頑張っても1860万人だ。
あと2710万ha足りない。
日本の面積は3800万haだからあり得ないけれど、ほとんど全ての国土が農地になるか他に新天地を求めるしかない。

ちなみに3対1で日本に敗れたデンマーク。
人口551万人に対して農地面積266万ha
1haあたり2人と充分自給出来るのだ。

そんな極端な時代は当分こないと願うけれど、勝利して浮かれていないでしっかり現実に目を向けてみよう。

キッチンについて思うこと

キッチンのショールームと金物のショールームを見て歩いた。
現在抱えているプロジェクトで、キッチンについてかなりのウェイトで議論になっている。
同時進行のリフォームで2件、新築が1件、三者三様に求める食事のあり方は違うものの、自分たちの生活のあり方を考えるとその原点に「食べること」がある。

私自身も食事の時間が家族の最も重要な時間だと考えている。
すると、ほとんどが対面型のキッチンになる。
20100625.jpgしかし、カウンターの上には、どうしても出しっぱなしになる調理器具、食材、まな板、洗剤、たわし、生ゴミなど、まだまだ個別にカスタマイズ出来ていない問題点が数多く存在する。
そうした問題点を解決するには色々なアクセサリーが用意されている。
しかし、根本的にはどうやらシンクに問題点がある気がしている。
商品として出回っているシンクはどうも使いにくい気がして来た。
少し値が張るが手板金で作ればカスタマイズ可能だ。

こだわりシンクのデザイン、これが家族の夢を叶えるかもしれない。

きれいな夕空

寝不足気味の状態で千葉の現場まで車で行くのはキツイ。
1時間の道のり、居眠りしないように屋根を全開で。
近ごろ、車を使うことがそもそも少ないので、屋根を開けることはほとんど無い。
しかし今日は役立った。
それでも帰りの渋滞で睡魔が襲って来てふらふらしながら事務所にたどり着いた。
にしの空がきれいなピンク色に染まっていた。

20100624.jpg

インテリア模型

ついつい作りすぎてしまうのが模型。

20100623.jpg最初は白模型だった。
しかし、インテリアの模型でただの白模型だとボリュームしかわからないし、伝わらない。
だから、だんだんマテリアルが欲しくなってくる。

今回の仕事は管理上の考え方でフェイク素材だけで仕上げなければいけない。
いつもは素材にこだわったつくり方をしているのにそれが出来ない。
ビニールの臭いのする「天然素材風」で仕上げる。
確かに写真では見分けがつかない。
素材そのものよりも素材の表面の模様だけが頼りだ。

結局床壁天井全てに素材を貼付けた模型がやけにリアルに出来上がった。

1 2 3 4 Next

Page Top