桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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Column

2010年9月のアーカイブ

Column

2010年9月 [ 23 entry ]

終の住処

最近良くお客様から聞くことば。
「いまはもう欲しいと思うものがない」、、、
だから、心地良い住宅とインテリアを作りたい。。。

今日初めてお話しした方はこれまでに数軒の住宅をつくってこられた方。
云ってみれば普請道楽を楽しんでこられた方だ。
しかし、
「これまでつくって来たものには自分の意見が入りすぎた。だから、自分が年を取り変化すると単に過去の趣味になってしまう。今回、還暦を過ぎてつくる終の住処については建築家の感性に任せてみたい」
と、おっしゃって頂いた。
この「終の住処」となる場所は西と東にそれぞれ1カ所、あわせて2箇所用意されている。
それぞれの場所はともに眺望に恵まれたロケーションだ。
雑木林の木々に包まれて癒される、そんな時間、空間をデザインする。

住まい感、人生観、ライフスタイル、などなど、建築家として心動かされるお話をたっぷり3時間半かけて伺った。

20100930.jpg

IKEA船橋

来週インテリアのつくりこみと納品をする現場で打合わせた後船橋のIKEAへ。
予算の厳しい現場のインテリア用品の買い付けではIKEAアイテムは大活躍する。
耐久性には心配はあるがモデルルームなど仮設的な性格の場所では充分だからだ。
だから店舗の何処に何があるかはおおよそ頭に入っている。

20100929.jpgまずは2階のカフェテリアで腹ごしらえ。
平日でも込んでいてママと娘という組み合わせが実に多い。
駐車場もタダだし、ちょっとしたお散歩コースになっているようだ。

ここでもあちこちで小さな子供に手をバイバイされたり、ニコニコ顔で近づいてくる子もいて、子をもつ「親の臭い」を発散していたようだ。

それで、車のトランク一杯分の買い物をした。
それでもこれはまだ全体の買い付け量の20%程度。
この週末が勝負だ。

子をもつ「親の臭い」

来週現場に納品する予定のアートパネルのデザインを今頃になってせっせと考えている。
なんと全部で95枚!もある。
この現場はあまりデザイナーとして尊重されてはいない現場で、どちらかというと一業者といった方が近いかもしれない。
建築現場の業者は特に内装の最後の方になるとギリギリの工程に押されて全てのしわ寄せがやって来るのだ。
そんなしわ寄せから、くるべき情報がやってこない。
コストのしわ寄せもやってくる。
予算が決まったのは超ギリギリで先週末。
そこから始めたって出来ることは納期的に限られる。
だから一般的には無難なことしか出来ない。
そんな風にしてこの世の中の大半の建物は面白くなくなってゆくのだ。
でも自分的にはそんな仕事だったらばしない方がまし。
だからそんな中でもマックスに自分なりの技を効かせたクリエーションをこころみる。
クライアントが理解してくれるかどうかは別として、、、

20100928.jpg午前中に全てのデザインをすませて工場へメール送信。
午後は食事の時間もとれぬままに東中野の住宅の現場へ。
今週は雨がおおくて現場作業が思い通りに進まない。

夜は新規のお客様宅へヒヤリングに向かう。
子供を寝かしつけてからの打合せだったが僕がひきずった椅子の音で目を覚ましてしまったらしい。
起きて来て隣にちょこんと座った一歳児、ニコニコしながら僕に本を読んでくれている。。。らしい。
日頃、妻からはオジサンの臭いがする、、、といじめられているが、子をもつ「親の臭い」も僕にはあるようだ。

現役プレーヤーに復帰

9月に竣工する現場のコーディネートを担当していたスタッフが事情により急に辞めることになった。
その後は当然のことながらひととおりの事情を解っている私が担当することになる。
残るスタッフは既にプロジェクトを抱えているからだ。

そしてまた以前から転職希望を申し出ていたスタッフもとうとう卒業することになった。
これもやはり私の担当となる。

これでしばらくは監督から現役プレーヤーに復帰という訳だ。
相当つらそうに聞こえるかもしれないが、じつは自分で決めて行くほど楽なことはない。
多分気力が続けば相当スピーディーに事が運ぶ。

これは登山に似ていて、少人数で荷物を軽量化して短期間で頂上をアタックして帰ってくるアルパインスタイルのようなものだ。
対して大規模で組織立ったチームを編成して行なうのが極地法だ。

時間がかかる上に全員が山頂を踏めないような登山にはまったく魅力を感じない。
しかし、我々の組織ではチームワークから得られるものに魅力があるのは事実だ。
いろいろ考えさせられる。

しかし、当面の間、気力をマックスに高めることに集中しようではないか。

20100927.jpg

マウスの握り過ぎ?

軽井沢の別荘の概算見積が出て来た。
既に実施設計に入りつつある状態ではあるが全ての実施設計業務が終了した際に予算超過で計画が頓挫することが一番恐ろしい。
「お財布も何もかも全て桑原さんにおまかせ」なんていう仕事はおそらくない。
そのために基本設計が終了した段階で必ず、かなり精度の高い概算見積を取る。
昨日出て来た概算見積だが、やはり大きく予算超過していた。

さっそく広尾の施主宅で打合せ&作戦会議。

岩盤掘削が思ったより大規模でコスト増大の最大要因になっていた。
それとこれはいつものことだが、開口部がやたらと大きいのでこれも要因。
後は毎度のように、テラスなど、延べ床面積に対して施工床面積の比率が異様に大きいこと。

私はといえばこれまでの事例で概略の予算計画を施主さんに伝えるものの、どうしてもついつい前よりもアップグレードしてしまう。
やはりよりよくしたいという気持ちがある以上これは仕方のないことだ。

だから自分の首を自ら絞めてしまう。

20100925.jpgそんな風に酷使している体を時には休めよ!ということで、打合せ終了時刻を見計らって妻が迎えに来た。
そして強制的にアロマテラピー&フルボディートリートメントに送り込まれる。
マウスの握り過ぎ?でガチガチになった右半身をほぐしてもらうのだ。
半ばいびきをかきながら、至福の2時間を過ごした。
妻に感謝。

石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?

銀座資生堂ギャラリーにて開催中の「石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?」を見て来た。
小さなもので大きなモノ、コトまで考える、石上純也の視点はとどまることを知らず、やがて惑星のかたちにまで及ぶ。
そんなスタディーの数々は他人の引き出しの中をそっと開けてみた時の驚きに似た発見に満ちていた。

上昇気流によって常に雨雲が湧き立ち、雨が降り続ける低気圧のイエ、下降気流によって常に晴天が約束されている高気圧のイエ、巨大なピラミッド型のランドスケープを8つ作るうちに立方体になってしまった惑星などなど、ユニークなものながら意外と実現したら面白そうだと思えるものばかりだ。

特に惑星のスタディーなどは、地軸がほんの少し傾いたことが温暖化の要因としてあげられている地球の重量バランスを修正して、地球が救えたら面白いぞ、などと結構本気に思えてくる。

20100923.jpg

家へ戻ってしばし休息の後、次に向かったのは森美術館で開催中の「ネーチャー・センス展
吉岡徳仁の「スノー」で話題となった展覧会だ。
栗林隆作品もなかなか迫力ある展示となっていた。

中秋の名月

今日は朝からばたばたしっぱなしの日だった。
仕事を持ち帰ることにして娘と一緒の帰り道、見上げた空にはくっきり奇麗なお月様。

思わず二人で吠えた。

吠えてしばらくすると霞みだし、やがて雲のなかへ。
やはり15夜は雨になる。
何だかとても自然のリズムを感じる1日の終わりだった。

20100922.jpg

「藤本壮介展」

20100920-2.jpg朝一番で外苑前の「ワタリウム」へ。
現在開催中の藤本壮介展「山のような建築 、雲のような建築、森のような建築」
建築の面白さを説明するのに「巣」と「洞窟」だったり、「繋がって」いながら同時に「離れている」場所だったり、「透明性」と「不透明性」が同居する場、といった対位的な言葉を持ち出して語るところがこの展示の面白さだ。

午後は国立の彦根明作品の内覧会へ。
母屋と平行に配置した離れをもつことで、気持ちよい風が吹き抜ける民家が出来上がっていた。

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