桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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2010年10月のアーカイブ

Column

2010年10月 [ 28 entry ]

「HARVEST 地球を視座においたデザイン」

昨日に引き続き今日もミッドタウン。
午前中はデザインイベント、DESIGNTIDE TOKYO 2010へ。
若手の作品が多く揃うデザインイベントだが、共通するテーマはそこには見いだせず、ぱっと見には奇麗だけれどそれで終わり?というデザインの消費も多い。
入場料1000円払って見た割に収穫がなかった。

午後、IDEEからご案内をいただいた、DESIGN TOUCH Conference「HARVEST 地球を視座においたデザイン」に参加して来た。
「HARVEST」はかすみ草を材料に家具・照明をつくるプロジェクト。
そのデザイナーであり、建築家でもあるAsif Khan (アシフ・カーン)が、自身の活動について語った。
アシフ・カーンはまだ若いデザイナーだが、かつて学生の頃に自分でデザインを生み出そうとすればするほど問題は複雑になるという壁にぶち当たったらしい。
以来、考えを改め、素材の中に既にあるデザインを引き出そうと。
そして出来たのが今回の新作を始め、いくつかのきわめてシンプルな発想のデザインだそうだ。

20101031.jpgIDEE SHOPでは、イベント期間中「IDEE EXHIBITION Plants in the Blue」を開催していて、彼の新作「HARVEST (ハーベスト)」と「STUMP (スタンプ)」をみた。
「植物が茂る惑星/地球の家具」がテーマ。
「HARVEST (ハーベスト)」は「はかなさ」が漂う詩的な作品。
「STUMP (スタンプ)」は丸太を積極的に使うことで日本の森林を救いたいと願う気持ちをアピールする作品。

「ドミニク・ペロー 都市というランドスケープ」

東京オペラシティアートギャラリーで、フランスの建築家ドミニク・ペローの展覧会「ドミニク・ペロー 都市というランドスケープ」を観て来た。

1953年生まれのドミニク・ペローは、フランス国立図書館の国際コンペを勝ち取ったのが36歳の時。
以来、瞬く間に世界中の建築を設計するようになる。

20101030.jpg今回の展示でも1989年のフランス国立図書館から始まっている。
彼のその後の主要作品を見渡してもやはりこのフランス国立図書館を超える作品は後にないのではないかと思える。
当時、土木的壮大なスケールであの起伏ある人工的な地形を内包させ、見事に囲いとって見せた手法は鮮やかだった。

そういえば、昨日、センプレのパーティーで会ったフランスの「LA LAMPE GRAS」 を復刻したDCW ENTREPRISEの人、今回はじめて日本で商売をするというのでフランス大使館の担当から、日本人はあまり話しすぎるのを嫌うから気をつけるようにと注意されていたのだとか。
そんな彼も話し出したらもうとまらない。
もう身振り手振り、気が済むまで話し続ける。

ドミニク・ペローもしかり、会場で見ることのできるフレデリック・コパンのインタビュー映像で、身振り手振り、熱の籠ったトークを展開していた。

「Sedia1」と「LA LAMPE GRAS」

20101029-1.jpg「LA LAMPE GRAS」は2008年に復刻されたフランスGRAS社の照明器具。
1921年にデザインされたランプはバウハウスと並び、シンプルかつ人間工学的デザインのランプだ。
ネジや溶接を一切使わない基本構造が特徴だ。
コルビジェは熱心なGRAS LAMPファンで、彼の建物を見て回れば必ずお目にかかるデザインなのだ。

20101029-2.jpg今日はセンプレでartek社の「Sedia1」復刻展示発表会&パーティだった。
これは1974年にエンツォ・マリによって提唱された木材と釘だけで誰でも簡単に家具が組み立てられるというセルフメイドのチェアだ。
パッケージに入っているのは、木材と釘、そして図面。
ユーザーは図面にそって手を動かしながら家具をつくるのだ。

そんなパーティに「LA LAMPE GRAS」 を復刻したDCW ENTREPRISEの方もいらしていて少しお話しした。

Christian Fischbacher

20101028-2.jpg南青山に移転したChristian Fischbacherのショールームで新作ファブリックの展示発表会に行って来た。
私自身も以前からのファンで、自身の寝室で使っているカーテンはChristian Fischbacherのものだ。
また、住宅のプロジェクトでも度々お世話になっている。
日本ではカーテンが有名な会社だが、カーテン以外にも上質なバスコレクションやベッドコレクションのラインナップを多く持っている。
その手触りは何ともいえない柔らかさと軽さを備えている。

ところで、今日、少し嬉しく思ったのは本社を置く発祥の地が以前訪れたことのある、スイス東部の美しい街、St.Gallen (サンガレンともザンクトガレンとも呼ばれる)であったことだ。
そんなサンガレンからいらしたクリスチャン・フィッシュバッハ社のCEOであるマイケル・フィッシュバッハさんにご挨拶してショールームを後にした。

20101028-1.jpg

デンマーク大使公邸

20101027-1.jpg今日はデンマーク大使館の大使公邸で行われたエヴァ・フィッシャー・メルビン駐日大使夫人主催のレセプションに出席した。
照明器具メーカーである、ルイスポールセンの新作「OJ」の発表で、デザイナーのオーレ・イェンセンが来日するのにあわせて開催されたものだ。

在日デンマーク大使館は代官山旧山手通り沿いのヒルサイドテラス同様、建築家 槙文彦氏により、1979年に完成した建物。
大使公邸には様々なデンマークモダンデザインの品々が調度品とともに美しく設えられている。

「COP15サイクリングツアー デンマーク大使と走ろう エコサイクリング」というイベントを昨年実施した大使の家らしく、玄関では巨大なアーティチョークとともにあたかもアートのように壁にかけられた自転車が迎えてくれる。

20101027-2.jpg美しい大使夫人の挨拶から始まり、2時間と少々、リビングルームでゆったりとさせて頂きました。
照明のレセプションではあるのだけれども、あちらこちらに灯されたろうそくの炎のあかりを決して忘れていないところが素敵でした。

おかげさまで、藝大の益子先生を始め、久しぶりにお会いする方々とゆっくりお話できました。感謝です。

癒しの笑顔

今日は結構ネガティブな話題で始まった週の始まりだった。
ポジティブな話の時と比べてネガティブな時の力の消費量は10倍くらいに感じる。
そんな消耗した心を癒してくれるのがニコニコ顔で僕の帰りを待ち詫びている小さな娘だ。
今日も家に10時過ぎに帰ると、待ってましたとばかり、駆け寄ってきた。
上の娘はそんな年頃はもうとっくに過ぎ去ってしまった。
9歳違いの姉妹は親にとっては好都合な存在かも。

20101025.jpg

光が丘のリノベーション

光が丘のリノベーションの現場。
3日ほどで解体が終わり、墨出しをした。
今回は内部の全てをガランドウにして内装を一からやり直す工事。
自由度は高いが配管経路、換気経路、梁貫通位置などには制約があり、開けてびっくりの状況もしばしば起こる。
今回はほぼ想定通りだったので一安心。
それでも少しずつ寸法調整して、より広く、無駄のない内部を作れるよう設計図書を修正する。
この現場は12月上旬には完成する予定だ。

20101023.jpg

子供の目線

今日も朝から下の娘に指示されるままに我が家のリビングのロッキングホースにまたがって仕事した。
パソコンの前に2騎の馬を並べて娘が指示する方に乗らなければならない。
どうも最近、彼女は「カワリバンコ」を覚えたらしく、少し乗るとお互いに席を交換しなければならないというルールもある。

20101022.jpg午前中、事務所でひと仕事して午後、自宅近くの歯医者さんに行くため、昼に家の近所の中華料理店で担々麺を久々に注文。
ここ「明輝」の担々麺は実に美味しい。

珍しく平日の昼に私と一緒に居ることで娘は興奮気味だ。
夜は小石川でピッツア。
お店の近所にお住まいの大学の恩師、初見教授夫妻と私の家族計6人での食事。

11時、フラフラになりながらも眠たそうな目をぱちりと大きく開け、それでもがんばっていた。
そんな今日はおそらく土日以上に子供と濃密に接した日だったかもしれない。

そんな子供の目線。
私は子供と同じ低い視線で目を合わせることが多い。

建築の設計をしているといろんな目線でものを考える。
施主の目線、職人の目線、お年寄りの目線、子供の目線。
あるいは犬の目線、猫の目線、時には虫の目線、もっというと水の目線なんていう怖いものまである。
建築家はある意味、役者だ。

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