桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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2011年8月のアーカイブ

Column

2011年8月 [ 16 entry ]

津和野

朝、とろんとした湯にゆったり浸かり、チェックアウトして駅に向かう途中で「中原中也記念館」を見学。
そしてまた「SL山口号」にゆられて駅弁を食べながら津和野へ。
機関車の汽笛が山あいにこだまするのを聞くとタイムスリップしたような感覚だ。
ひとけのない沢沿いの小道を登って乙女峠の「マリア聖堂」へ。
ここは浦上の隠れキリシタン改宗のための拷問の地だ。
そんな史実とはうらはらにこの上なく美しい佇まいがあった。

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7時をまわれば全くひとけの無くなる街を散歩する。
所々用意されたレトロな街灯の暖かなひかりにほんのり照らされた街並が美しい。
昼とは全く違う世界がそこにあった。

湯田温泉「中原中也記念館」

普段殆ど見ることのなかった航空会社からのお知らせによると、8月で期限が切れるマイルがあるとのこと。
そんなこともあるんだ、、、それならば、と、2歳の娘と二人、飛行機に乗ってどこか週末旅行してこようと思い立った。
そこで選んだのが、津和野。
そんな事でもないとまず行きそうもないエリアだ。
一日一便の萩・石見空港へは昼前に羽田を飛び立つのでゆっくり出発出来る。
そこから、ローカル線に揺られて津和野には午後3時前に入る。
すると週末だと津和野から小郡にむけて「SL山口号」という特別列車が出ている。
そうかそれならば、と、予定修正。
湯田温泉泊まりで「中原中也記念館」を見てこよう。

これは1992年に実施されたコンペにより実現した建物だ。
最優秀は当時槇事務所から独立したばかりの宮崎浩さん。
スケールを押えた500㎡と小振りな建物の中を巡ってゆくと制御された開口部から時折覗く外部が印象的だ。

ところが集中豪雨の影響で湯田温泉に到着したのは5時間遅れで夜の10時。
しかし、1時間に一本も走っていないローカル線だから5時間待たされても誰も文句を言わないのがとても良い。
これが東京なら駅員に詰め寄る輩が何人もいただろう。
そんなのんびりとした時間に追われない旅もとても良い。

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ショールーム巡り第三弾

現在かかわっている変則プロジェクト。
設計は全て出来上がっていてすでに着工済み。
いまからインテリア全般を考え直し、さらに、全体の使い勝手を検証して建築にフィードバックする。
そんな役目を依頼された。

依頼が変則ならばやり方も変則にしよう。
と、内装のプランニングの方は取り敢えず一旦隅に置いておいて、いきなり、カーテン、家具素材、照明器具のセレクション、、、、
つまり、毎日触れるものから手をつけてゆくことにした。
クライアントからするとここが一番思いを入れやすい部分なので、ここを設計時点でスルーしてしまった事に対してクライアントの不満があると考えられるからだ。

僕が住宅の設計をするときには設計を進めながら同時に家具、小物の提案もする。
この家具を置きたいからこのサイズ、この照明器具を置きたいからこの天井高、と、わかりやすい形でクライアントにも設計に参加していただく。
いきなり建築の話をしてもさっぱり理解してはもらえないからだ。
実際はこのサイズの空間を作りたいからこの家具を置きましょう。だったり、この天井高を作りたいからこの器具を吊りましょう、、、と言うのが正直なところなのだが、それでは説得力が今一歩なのだ。
また、早い時期に家具の話を詰める事で世界中のあらゆる家具がオーダーする事で自由に手に入れることが可能になるのだ。

今日は午後から施主と関係者あわせて6人で5軒のショールームを回った。
これまでの2回で10軒回っているので今日で15軒回ったことになる。
おかげで殆どの情報共有が出来、意見の対立するご夫婦の意見調整も出来た。
ここから一気に内装のプラン二ングを仕上げて行くことになる。

ゲリラ豪雨の中、皆さんお疲れさまでした。

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250人乗りエレベーター

午前中は小雨の降る中、土地見。
久々の田園調布だ。
駅を出て階段を上ってゲートを潜るとき、なんとなく人の庭に入らせてもらうような気持ちになるのは自分だけだろうか。

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事務所に帰ってからの打合せは昇降機メーカーさん。
どうしても麻雀をしたいとおっしゃるクライアントのご主人。
しかし、お世辞にも美しいとは言えない麻雀機械。
デンと部屋の真中に鎮座したら興ざめだ。
だから何としてでも普段は隠しておきたい。

あれこれ考えるうちに「007」みたいだけれど、床を上下昇降させて普段は地下ピットに隠してしまおうということになった。
今日打合せしたのは偶然見つけた昇降機メーカーさん。
聞けば油圧シリンダーを使って動かせないものはない。
なんと、かつて250人乗り昇降機をつくったこともあるという。
だから、麻雀卓を床ごと地下ピットにしまってしまうなんて事は朝飯前の仕事だ。

そんな力強い味方を得てプロジェクトはうまく行きそうだ。

嵐の前の静けさ?

ここ一週間ほど、昼ご飯を食べる余裕がなくて昼抜きだったりコンビニおにぎりだったりしてたので、今日は12時前だったけれど、近所のカフェのテラスでゆったり食事することにした。
午前中の現場がひどく蒸し暑く、すでに汗だくになっていたので、テラス席で少々蒸してももはや気にならない。
むしろ時折吹き抜ける微風が心地よい。

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こうしてここで次の案件について考えている。
プレゼンテーションは来週から始まり、一回では済まされないから2週間ピッチでしばらく続くことになるのだ。
さらに来週はいくつかのプレゼンテーションが重なっている。
直感で方向性を決めてスタッフに指示出ししてしまわないと作業が間に合わない。
走りながら考えることになる。
直感が正しければ修正は少ないけれども、直感がハズれていたらスタッフは大変だ。
スタッフが大変だ、ということはクオリティーの低下として結局自分に跳ね返ってくるから、いかにここの直感力を研ぎ澄ましていられるかが勝負となる。

ということで、そのために美味しい食事をゆったり摂る。
これが僕のやり方。

映画「サンザシの樹の下で」

チャン・イーモウ監督の「サンザシの樹の下で」を見た。
主演に抜擢されたのは「チョウ・ドンユィ」という新人女優。
観ていて心配になるくらいのあどけない表情を持つ。
そんな彼女に思わず引込まれてしまった。
ロケ地となった湖北省、遠安県の農村風景もこの上なく美しい。

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「SLみなかみ号」にのって

二歳の娘を一時預かりの保育所へ迎えに行った帰り道、田町駅の改札口を通りかかる度に必ず立ち止まらなければならないのが、「SLみなかみ号」のポスターの前。
その前でひとしきり、「汽車ぽっぽ」の歌を歌わなければならない。
それなら、と、急に思い立ち、土曜日の休日を利用してSLに揺られて水上まで往復してくることにした。
新幹線で高崎まで向かい、しばらくお茶しながら待っていると、煙を吐きながら汽車がやってきた。
ここから終点の水上まで二時間かけて山合を縫ってゆったり走るのだ。

僕も小学校から中学にかけてはSLにハマった。
その後、中学から高校にかけてバンド。
そして、高校から大学にかけてクライミング。
大学後半からは建築。
その後浮気はしていない。

だから、なんとも懐かしいのだ。
まるでフラッシュバックするような感覚だ。
汽笛とともに犬ぞりに乗った時の様な優しい加速で汽車は走り出した。
この汽笛、そして、石炭の匂い、なんとも昭和の思いがいっぱいに詰まった感じ。
思わず目頭が熱くなる。
娘も大興奮だ。

到着した水上では二時間、とあるカフェの竹林を切り取る窓辺の席でゆったり過ごさせていただいた。

いい休日だった。

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夏休みは終わり 東京へ帰る

今年は短期間だというのに、いつもの様に持ち込んだ大量の荷物を片付け、さらに冬中預けていたスキー用具も整理して帰途に着く。
秋にまたくるかもしれないけれども、もしかしたら冬になるかもしれない。
だからウィンターシーズンのことを考えてスキーのチューンナップやら、道具の補充など今のうちに準備することはしておかないと。
気が早いです。

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