桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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2014年9月のアーカイブ

Column

2014年9月 [ 27 entry ]

早起きはCEOの印?

アップルのCEO、ティム・クックも、スターバックスのCEO、ハワード・ショルツも、4時半に起きるという。
それどころか、今時の世界のCEOの早起きにはほとんど例外がないという。

20140930.jpg僕の場合は、早起きはCEOの印です、なんてカッコ良いセリフではなく、仕事と家庭の両立のためにどうしても早起きせざるを得ない派だ。
僕のiPhoneは、2時30分、4時、5時30分の3種類の目覚ましタイマーがセットされている。
その時の忙しさ、スケジュールの立て込み具合によってこの三つを使い分けるのだ。

夜、仕事が終わって事務所を出るのが、駐車場のゲートが閉まる時間ギリギリの20時。
自宅に帰り着くのが20時45分。
食事を味見程度につまんで、シッターさんを見送り、シャワーを浴びたらすぐにベッドに入って、必ず5歳の次女に絵本の読み聞かせをする。
読み終わったら即、イチニノサンで、カレシとカノジョのように寄り添って寝る。
これがだいたい22時くらいだ。
そこからワンセット90分として、ちょっと忙しい時は3セット、普通は4セット、疲れが溜まってきたなと思ったら5セットの3通りの睡眠時間を取るわけだ。

朝は5時45分から中学生の長女のために弁当を作り始めないといけないので、そこまでは僕だけの時間だ。
そして、6時15分になったら次女を起こす。
食事と会話の後、7時15分、保育園の開門と同時にウチから一軒隔てた保育園に送り出す。
その後、8時にゲートがオープンする事務所の契約駐車場へと向かうのだ。

事務所での12時間はどちらかというと作業の時間なので、クリエーティブはもっぱら早朝の時間に行うことになる。

実は、会社経営者だった僕の父も、夜のおつきあいをほとんどしない人だったので、朝、誰よりも早く7時に出社、夜7時には家族揃って食卓を囲む人だった。
だから、こんな暮らし方は僕には普通のことなのだ。

快晴の軽井沢(ただし、基礎の配筋検査)

20140929-1.JPG20140929-2.JPG朝から軽井沢に行き、別荘の打ち合わせと基礎の配筋検査を行なってきた。
軽井沢エリアでの仕事はこれで4現場目なのだけれど、狭いエリアなので、工事業者さんたちはどこかで僕のことを知っていてくださる方々が多い。
だから、エリア内の業者さんが手がけてくれることは大きな安心材料だ。

基礎は2回に分けてコンクリートを打設し、それが終わるといよいよ木工事が始まる。
次の見所は構造担当とともにプレカット屋さんを悩ませた10月半ばの建て方だ。

今日はとても気持ちよい秋晴れに恵まれた一日だった。
正面やや左手に浅間山がくっきりと見えていた。

娘、ライブ初体験

先日のコラムでお伝えしたクライアントさんのライブハウスでクライアントさんご自身が演奏するライブがあるので、音に驚きはしないかと心配しながらも5歳の娘を連れて行ってきました。
それでもいつもより早めの4時開場、5時演奏開始なので、おねむになるまでは少し時間がありそうです。

娘は最近やっとピアノを習いはじめたこともあって、音楽が大好きです。
最初のうちは様子見していましたが、途中からずっと椅子に立ち上がって踊っていました。

この日の出場は4バンド。
9時近くになっても盛り上がりはまだまだ続くので、3バンド終わった所で失礼させて頂きました。

出口で、この日3ステージ演奏してさらにドリンクまで担当されていたヴォーカル&ギターの市川美絵さんにピンバッジをつけてもらって見送ってもらい、「楽しかった!」とご満悦。
気持ちよい夜風に吹かれ、環八をドライブして帰宅しました。

20140928.JPG

吉村順三記念ギャラリー 小さな建築展「高樹町の家」 展

image.jpg吉村順三記念ギャラリー 小さな建築展「高樹町の家」 展を観てきた。

吉村順三と中村外二棟梁による和の住宅だが、南の庭を限りなく透明に取り込もうとする数々の工夫と手法が美しい。

僅か3寸五分の見込みに五枚の硝子戸を仕込む離れ技が光る。
高さ75ミリのアルミの袴に10ミリ硝子の全体重を預け、そこに戸車と防犯の金物を仕込み、さらに壁との取り合いにはマグネットを仕込む細やかさだ。

また、前川國男邸と同様にこの住宅でも雨戸は部屋内側に設けられており、カーテンウォールのような硝子の外観を引き立てている。

残念ながら今はもう取り壊されて、マンションに建て替えられているそうだ。

このギャラリーは、吉村事務所として使われていた建物で、目白駅からほど近く、隣接して徳川村と呼ばれる徳川家のお屋敷がある場所で、街歩きも楽しいエリアにある。

車の寿命、家の寿命

20140926.jpg現在の乗用車の平均使用年数は、12.58年/1台だそうです。
約40年前の平均は6.9年だったといいますから、この間でおよそ2倍に伸びているのですね。
アメリカでさえも昨年の統計によると11.3年だそうですから、世界的にのびているようです。
一方、カーセンサーが行った調査によると、1ユーザーが1台の車に新車購入から乗り続けた期間、つまり「所有年数」は、8.35年/1人だそうです。
平均使用年数との関係で見ると、1台の車は、新車登録から抹消登録までの期間の約66%を1ユーザーの元で過ごすようです。

保有期間が長くなった理由ですが、
A:車が丈夫になり、長期間の使用に十分な性能を維持できるようになったため。
B:景気の悪化により車の買い換え頻度が落ちたため。
C:エコの観点とともに車の趣味的な価値観が薄れ、道具化する中でメーカーのモデルチェンジのサイクルによる買い替え促進戦略が消費者から敬遠されてきたから。
とあります。
是非ここに、
D:デザインを評価する傾向で愛着が沸き、一度買った車を手放せない人が増えた。
という項目が加わって貰いたいものです。

僕はいま、半ば仕方なく2台の車を使っています。
もともとウチでは大人5人が普通に乗れるセダンタイプの車を使っていました。
けれども、それはもっぱらウチの奥さんが仕事で使うものだから、僕が使うには問題があったのです。
そこで、事務所を自宅から少し離れたところに移転した頃に、大人2人と小さな子供2人乗れれば充分な車を、僕が専用で使うために購入しました。
これは屋根が開く車なのだけれど、閉じれば普通の小さな車なので、仕事上使っていても支障はありません。
それらの車でこの10数年で合わせて20万キロ走りました。
セダンが13年で13万キロ、小さいのが12年で7万キロです。
両方とも平均使用年数に達していることになります。

2年前、ウチの奥さんが亡くなったとき、もうこれからは2台も必要ないな、と思いました。
葬儀を全て終えて帰宅するとき、そんなめちゃくちゃ現実的なことをあれやこれやと考えながら、僕は彼女が使っていた車を運転していました。
ところが、ウチまであと100mというところで、左足のクラッチが、、、あれ?、、、え?、、、ない!
みると本来、床上150ミリくらいのところに浮いていなければいけないクラッチペダルが床にペタッとくっ付いています。
ウチの車はどれもマニュアル車なので、クラッチが切れないことには走ることができないのです。
そのとき、持ち主を失った我が車が、「私を捨てないで」と言っているように聞こえました。
しかも、後ろから車で通りかかった、見るからに屈強そうなマッチョマンが、「僕が押しましょう!」と、ウチまでの緩い上り坂を、軽々と押してくれたのです。
別れ際、お礼を言うと、「いやあ、いいトレーニングになりましたよ~」とかいいながら、これからジムに行くのでちょうど良かった、と。
結局、それから何度か修理が必要な事態があったのですが、いまでも手放せずにいるのです。

一方、住宅も確実に寿命が延びつつあるように思えます。
国土交通省の建設白書によると、住宅の平均寿命は、アメリカで44年、イギリスで75年、日本ではまだ26年となっているようです。
しかし、現在手がけているいくつかの改修プロジェクトは、いずれも築40年~50年です。
僕としては、僕が生まれた1960年より後の(新しい)時代のものはきちんと直せば使い続けられるものでありたい、と、ひそかに願っているのです。

耐震診断コア抜き

20140925.JPG耐震診断のお話をしましたが、今日はその耐震診断をこれから行うRC住宅で、診断のためのコンクリートコア抜きを行ないました。
現地では他に床下を覗いたり、天井裏を覗いたりして竣工図面との食い違いが無いかどうかもチェックしていきます。
耐震診断はあくまでも残されている図面が正しいものとして進めてゆきますので、仮に残されている図面が変更未修正図面であったり、竣工図ではなくて計画図だったとしたら大前提が狂ってしまいます。
そのようなことがないかどうか、現地を確認していくのです。

さて、今日は奇麗なコンクリートテストピースの採取ができました。
このピースを試験機関に持ち込み、圧縮強度試験を行なってもらうのです。

南イタリア9

レッチェ
Lecce

20140924-1.JPG20140924-2.JPG20140924-3.JPG南イタリアの地盤は全てトゥフォと呼ばれる凝灰岩ライムストーンに覆われています。
掘れば出てくるこの材料でイタリアの建築のほとんど全てが出来ています。
建築ばかりでなく道路の敷石もこの材料でできています。
掘り出したばかりの湿度を帯びたこの石はポーラスで柔らかく、加工し易いですが、湿気が抜けると硬化する性質があるようです。
そのため、高価で精度の高い装飾は大理石を用いますが、建築のフレームや外部の装飾は全てこの石によって出来ています。

ここレッチェはバロック建築の宝庫と言われる街です。
もう、それはそれはすばらしく、優美な街並があります。
また、大きな街なのでショッピングも食事も広場での過ごし方もどれも楽しいです。

また、歴史の上に歴史が上塗りされているため、建築の基礎から下はどこを掘っても遺跡が出てくるような都市です。
ここレッチェで訪れたある住宅では地下に穴を掘削しただけの中世以前の水亀が雨水の暗渠と共にそのまま残っていて、上階から釣瓶で水汲み出来るようになっていました。
それらの水は大都市部ではすでに枯れているようですが、小都市の方ではまだ生きているようです。
やはりここでも痛感するのが、水の確保と道の作られ方の法則性が集住計画の鍵ということなのです。

20140924-4.JPG20140924-5.JPG20140924-6.JPG20140924-7.JPG

ところで、この街への到着が大幅に遅れた僕たちでしたが、旧市街のど真ん中にあるパラッツォを改修した宿を迷いながらもなんとか見つけて辿り着いたときは待ち合わせ時間の2時間後。
管理人は慌てふためいていて、君たちは日本人だから時間に正確だと思って、迎えにいくほかのお客を待たせて待っていた〜んだよ〜!
な〜んでこんなに遅れてきた〜んだよ〜!と、怒っているのか、困っているのか、苦笑いしているのか分からない顔で、彼。
ごめ〜んごめ〜ん。と、笑顔で僕。
もう、「イタリア時間」は過去の話。
今は南でもかなりきっちりしていました。

床革カウンター

先日お伝えした床革を使って仕上げ中の店舗什器ですが、無事納品しました。
店舗のオープニングは来月ですのでまだ時間がありますが、店舗スタッフのトレーニングの為に、この後すぐに商品が搬入されてきます。
また、森のなかでキラキラ光る水をイメージして製作した特注の照明器具も持ち込まれます。
この床革のパネルの裏にはスタッフの隠れ家があってパソコン、レジ、複合機等の機器がおさめられます。
そしてパネルに切り込まれたスリットから入口の様子がほんのりうかがえるようになっています。
このスリットは大きさの限られる革の継ぎ目としても割り付けられているのです。

20140922-1.JPG20140922-3.JPG

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