桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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超高齢化社会の新基軸

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超高齢化社会の新基軸

20141022.jpg人間は生きていれば必ずいつか「老人」と呼ばれるようになるのでしょうか。
そういえば、僕の奥さんはそれをとても嫌がっていました。
結局、先に亡くなってしまいましたから、彼女は望み通り、もはや「老人」と呼ばれることはなくなった訳です。

シニア社会とか、高齢化社会と言われるけど、では、いつから僕たちはシニアであり、高齢者になるのでしょうか。
きっと、一般的にはそれは本人が、或いはパートナーが、定年退職した時なのでしょう。

しかし、僕のように定年退職がない職業の場合、身体的な理由で、絵が描けなくなった、とか、演奏ができなくなった、とかで判断されるのでしょうか?
仕事を依頼する人がいなくなっても、からだが動かなくなってもやりたい仕事はたくさんあると思うので、そうすると、リタイヤーがないわけで、いつまでたっても「シニア」にはなれないことになります。
つまり、誰もが、リターヤーしないで、自分がこれまで「本当にやりたかったこと」に「転職」すれば「シニア」は発生しないことになります。

さて、今日、僕は往復の時間をかけて新幹線で盛岡まで行って、これまた東京から招かれた三菱総研の松田智生さんの話を聞いてきました。
お題は「シニアが輝くプラチナ社会と多世代共創コミュニティ〜ピンチをチャンスに変える視点〜」

今、僕はプロジェクトとして、高齢化社会を背景とする二つの案件を、抱えています。
また、僕に住宅を依頼されるクライアントさんたちも、皆さん同様にそうしたテーマを抱えています。

松田さんは、はっきりと言います。
税収40兆円に対する医療費、38兆円。という、驚くような支出を下方抑制することで、これからの未来を少しでも明るくしましょう、と。
これは、いつまでも「老人」と呼ばれたくない僕たち自身がやらなければならないことです。

また、ここで語られている「シニア」をそっくりそのまま「子育てママ」に当てはめても話が成り立ってしまうことにも気がつきました。
人は社会との絆が揺らいだときにとても不安になるものなのです。

できるだけ「老人」にならないためのデザイン。
社会との「絆」を失わないためのデザイン。
それもまた、今、僕たち居住環境の専門家たちは考えないといけないわけです。

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