桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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2014年12月のアーカイブ

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2014年12月 [ 8 entry ]

軽井沢雪景色

今年は猛烈な低気圧の影響で12月の半ばだというのに雪ですっぽり覆われています。
軽井沢は寒いけれども積雪はさほどでもないのですが、今年はだいぶ様相が異なります。

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今日、現場にいくと、何やら雪で覆われた屋根の上に人の姿が。

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そうです、屋根のてっぺんに開いた穴に硝子を被せる工事をしていました。
硝子一枚あたり約60キロあります。
滑らないよう気をつけてくださいね。
何しろ屋根勾配は4寸ありますので。
条件が良ければ一人当たり25キロで計算する硝子工の人工ですが、今日は足場が悪いので一人当たり12キロ程度で手配してくれているようです。

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無事完了して内部はとても気持ちよい自然光に包まれました。

来週の竣工検査に向けて工事はがんがん進みます、と、言いたいところですが、小さな現場なので大きな現場みたいに人海戦術という訳でもありません。
相変わらず平均年齢かなり高めの職人さんたちがめちゃくちゃマイペースに仕事をしています。
それでも小さい住宅の現場は何とかなるものなのです。

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その場で気がついて言えばすぐに修正も効くのでこんな風に壁に落書きしながら指示していきます。

ここには、設計図書の通りにつくれば良い、というのではなく、空間をつくりながら考え、考えながらつくる楽しさがあります。

ページェント

毎年この時期になるとお世話になっている教会幼稚園のクリスマスページェントを観に行きます。
卒園を間近に控えた幼稚園の年長さんが皆で作り上げるキリスト降誕劇です。
教会行事として行うので、舞台は1917年(大正6年)9月に献堂式をおこなった礼拝堂です。
下の娘はそのまま通い続けていれば今年が出番となる年です。
だから、今日は入園時のお友達に久しぶりに合える日なのです。
僕が毎年、目をうるうるさせてしまうのは、9年前、長女がマリアを演じたときのことを思い出してしまうからです。

これが終わるとあっという間に本当のクリスマスがやってきます。

今日は家に帰ると上の娘が友達10人集まって家でクリスマスパーティをしています。
青春真っ盛りといった感じです。
僕と下の娘には帰っても居場所はありません。

子供たちは楽しんでいますが、僕はかなり焦ります。
ああ早く仕事をおさめておかないと。

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地盤のこと

先日の長野県北部地震があった直後に地盤調査を行った現場。
特に傾斜地での計画では地震以外にも土砂災害が心配されます。
そのことが気になって国土地理院のサイトから断層などの地盤情報をチェックしてみました。
この地図を見ると一目で分かります。

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今回被害が多かった白馬村ではこの断層の直上部から東側にかけて被害が集中しました。
この断層はほぼ全て谷地形に沿って走っているので、ほとんどの場所は農地です。
しかし、農地に沿って集落が形成された場所も多く、被害はそうした場所に現れています。

では、僕の事務所がある南平台はどうなのでしょう?
事務所や今回地盤調査をした土地は地名からしても明らかに台地上になるのでやはり下位段丘面となります。
下位段丘面とは数万年から数千年前に離水した台地面とあります。
では、平坦地にある私の実家と自宅はどうなのでしょうか?
気になって調べて見るとやはりここにも明らかな段丘形成の地形が存在しています。
確かにほんの僅かだけれど、起伏の状況で段丘地と沖積地が入れ替わるのが分かります。

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この話で気になった方は調べてみると良いでしょう。
しかし、沖積地だからといってけっして悪い訳ではありません。
それに応じた基礎を作れば良いのです。

Google map の旅

イラクの都市、サーマッラー(سامراء Sāmarrāʾ)。
チグリス川に面した、メソポタミア文明の都市だ。
2007年に「サーマッラーの考古学都市」としてユネスコの世界遺産に登録されたが、同時に危機遺産登録もされている。
特にここに現存する「マルウィヤ・ミナレット」は圧巻だ。

仕事に追いつめられる年末は、朝から晩までひと呼吸も外の空気を吸うこと無く事務所に缶詰となる。
設計以外にも会計の処理やら年賀状やらの事務仕事も多い。

そんなときのおやつの一息は世界旅行だ。
今日はイスラム建築の本を手にとりひと通り眺める。
その中で一番印象的な建物をGoogle mapで住所と名称を手がかりに探す。
空中から見た平面形状が理解出来ていればこれでほぼほぼ見つけられるのだ。

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あった、あった。
危機遺産登録ということもあってマップ上に早く観に行かなければならないマークを入れる。
しかし、いつになったらいけるのだろう。
平和を祈って仕事に戻る。

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軽井沢、竣工まであと2週間!

今日の軽井沢。
またまた寒くなってきました。
先週末、少し雪が降ったそうです。

20141211.jpegコンクリート打ち放し部分は見事に失敗していますね。
こういうとき、コンクリート打ち放し専門の専門補修屋さんという職種があって、彼らの手にかかると、どんなに酷く失敗しても「きれい」に打ち放し「仕上げ」に直してくれます。
ならば、普通型枠のコンクリートを適当に打っても最終的には「立体的に見える絵」で美しくしてもらうこともできることにもなってしまいます。
写真で撮ると打ち放しに見えるビニールクロスがありますが、それと同じことなのですね。

ですが、残念ながら絵を描いて補修するのが僕はどうも誤摩化しているよにしか思えなくて嫌いなのです。
クライアントさんにも、化粧を施したところで中身は変わらないこと、そこに意味を感じないことを伝えます。
むしろエクボもかわいいと思えるように全体の雰囲気を作り上げることが大事だと考えています。
だから、先ずは洗浄を指示、洗いをかけた状況を見てこの失敗を生かした最終仕上げを考えます。

本当のところ、工程が余りにもずれ込んでいて、細部にこだわっていると怒鳴られそうな状況ではありますが。。。

星いくつ?

20141208.jpg料理の美味い、不味い、は嗜好の問題なので、人によってその評価は180度異なる。
だから、嗜好の似ているもの同士ならある程度似通った評価をくだすことが出来るだろうけど、ジェネラルにとなると、とても難がある。
最近はレストランやホテル、全てポイント評価が付いていて、これまでのミシュランのように編集人による選ばれたものの中だけの話ではなくなり、拡散的かつ統計的に全てが順序付けられ、点数化されてしまう、という、かんがえてみれば、とても恐ろしい世の中になったものだ。

そんなことを言いながら、ひねくれ者の自分もお気に入りのお店の点数を時々チェックしては、「点数が伸びないのは世の中に迎合していない証拠。素晴らしい!」などと、余計なことを考えたりしている。

これは日本語表現の問題なのかも知れないけれど、食べたことないもの、経験したことのないもの、に対するネガティヴな反応を時おり耳にする。
例えば、あるレストランで食事をしたが、あそこは不味かった、最悪だった、とか。本当にあの国には美味しいものが無い、など。

僕は、「他には無い、そこでしか食べられない味」に魅せられる。
しかし、こうした味は意外に評価が低いものだ。

僕は、子供たちに言い聞かせていることがある。
初めて食べるもの、初めて食べる味、に対していきなり「不味い」というな。
慣れていない、口に合わない、は、君の問題なのだから。

生理的に吐きたくなるようなものでなければ冒険心を持って慣れてみよう。口に合わせてみよう。

きっとそれをご馳走として食べている人たちの気持ちになれれば美味しく味わえる筈だ、と。

さて、僕も空間を作る料理人だ。僕の料理が口に合わないと考えるひとがいても仕方ない。でも、一回で拒絶するのではなく、2度3度と試してみてからでも良いのではないか?
その間に徐々に美味しいと思ってもらえたとしたら、それは設計者冥利に尽きる。

岩手山北山麓の街から

20141205.JPG今日はいつもの様に岩手山北山麓の街まで日帰り弾丸出張してまいりました。
ここから見上げる岩手山は本当に美しいです。
僕が毎回ほんの少しの時間ですが、この風景を見上げることで元気をもらってかえれるというのは本当にマジックです。
そんなマジックが、いま、数字的には限界集落一歩手前の所まで高齢化が進んだこの地域で関わっている、福祉と医療の難度の高いテーマを解決する大きな柱になるはずなのです。

残念ながら今日は岩手山は望めなかったけれど今シーズン初の雪景色を満喫しました。

軽井沢

20141204.JPEG軽井沢の風景も寒々としてきました。
軽井沢の別荘新築現場では12月24日完成に向けて工事が進んでいます。
ものすごく細長い土地なので、アプローチがポイントになります。
ですが、寒冷地なので冬に外構工事は出来ません。
先ずは建物を暮らせる状態にしてから、外構工事は来春以降、少しづつ時間をかけておこなっていくことになりそうです。

内部の仕上げ作業はヒーターを入れているのでポカポカ暖かいのですが、外部の作業をする大工さん達は大変そうです。
寒いですね、と、外で作業をしていた年配の大工さんに声をかけたら、今日は暖かいよ!とかえってきた。
気温は4度。
本格的な寒さはまだまだこれからです。

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