桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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Column

静かな社会問題

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静かな社会問題

先週末のことです。京王線の終点新宿駅で電車を降りようとしたときのこと。京王線の場合、「下車専用口」と「下車のち乗車の出入り口」が時間差で開いて混雑緩和を図っているのですが、僕は混雑する「下車専用口」を避けて「下車のち乗車の出口」から出ようと待っていました。ところが扉の向こうには我さきにと乗車順位を競って身構えているお年寄りがいます。ちょっとこれはヤバイかなと考えた瞬間に扉が開き、同時にその爺さんが僕に驚くほど強烈なタックル。小二の娘の手を引いた僕はヨロヨロっと体勢を崩しながら振り返って爺さんの方を見ると、「バカヤロウ!コレは出口じゃねえんだよ 怒」と、いきなりキレられてしまいました。扉が開く前からカモと狙われていたのですね。見事鬱憤ばらしの標的にされてしまいました。

仕事柄、元気な高齢者を応援する立場にあるのですが、ここまで元気すぎるのも困ったものです。
実はこうした経験はこれまでも何度かあります。
最近特に顕著になった気がします。

20161102.jpg先日見つけた記事からの抜粋です。

「煙草の吸殻をポイ捨てするのは、みんな60代以上。せっかくきれいな場所なのだから、この美しさを保ち続けたいと思って注意しても、逆切れしてしまうのもこの世代で、注意しにくいんです...」
とは、沖縄のマングローブツアーの若者のセリフ。こうした、高齢者の公共マナーの悪さは時々耳にすることがある。

この問題について、特定非営利活動法人「老いの工学研究所」が2015年3月に「世代別のマナーの状況」について独自調査。20~81歳までの151名の回答結果をまとめている。

この調査では、電車内・お店・公道でのマナーが悪い、交通ルールや礼儀・規範を守らない、見苦しい振る舞い・無神経な振る舞いがある、などの項目を、若手・中年・高齢の年齢層と男女別に分け、質問しまとめたもの。その結果を見ると、「人目をはばからない」で1位になったのは高齢・男性で52%。高齢・女性は36%程度と全体の4位。特に男性は、年齢とともに「人目をはばからない」の数値は上昇傾向。因みに女性の場合は、中年女性がもっとも高い。

超少子高齢化のよのなかでは、自分たちが中心と考えてしまう高齢者の方も残念ながら多い。また、自分たちが今の日本を作ってきたのだという自負感が、横柄な態度やルール違反行動を助長させてしまうのかも。

とありました。

実はこれ、反面教師でもあります。
僕はいま、次々に新しく身につけた知識を駆使していたかつての自分と異なり、圧倒的に経験を引用して今の仕事や暮らしをしていることに気付きます。

ですから、はっきり言って思い込みが強い。時々よくこれまで56年間も間違いに気がつかずに生きてこれたなあと深く反省することがあります。また、いつの間に変わってたの?このルール。みたいなこともあります。

年を重ねるとこれまでの経験を頼りに行動しますので、ルールの変更とか制度の改変、マナーも時代とともに変化していくものだから、自分がまだ若くなんでも吸収していた頃のまま固まってしまった考え方はなかなか変えられないのかもしれません。

だからきっと僕も娘からはしょうがないなあ~とか、スタッフからもまた始まったなあ~とか思われているはずです。
同年代の皆さん!ウザい年寄りにならないためにお互い頑張りましょう!

もちろん、僕の周りの諸先輩方はみなさんとても素敵な方ばかりです。そのことも一言申し添えておきます。

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