桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

home

Column

動物病院プロジェクト

Column

動物病院プロジェクト

巣ごもりといえば現在、僕としては初めてとなる動物病院を設計している。ここで扱っている動物はメジャーな犬猫ではなくて「犬猫以外のすべて」。だから小さなものから大きなものまで様々だし、潜水型、水陸両用、空中戦、匍匐前進、ジャンプするものなど、行進の仕方も様々だ。当然、種によっては逃げる逃げる。ちょっとした隙間があれば入り込んでしまうため、大捜索になりかねないという。まさに巣ごもりする隙を与えてはならないということだ。でも、既存の病院を見る限り足元から頭上までものがあふれており、逃げ込む隙間は多そうだ。僕は埃がたまっても空調が逃げても風通しの良い隙間だらけの空間が好きだから、よくよく小動物の気持ちになって設計しなければいけない。もっとも小動物としては人間の手から逃れたいわけだから、僕のような設計者が隙間だらけの空間を作ってくれることを望んでいることだろう。しかし、クライアントのためには動物の気持ちの裏をかかなければいけないということになる。
そして何よりも楽しみにしていることは、ライオンのような大型哺乳類の手当ては麻酔を打ってからガレージを使って野戦病院を彷彿とさせるような治療を行うらしいということ。また絶滅危惧種や天然記念物もやってくるらしい。そのような場が東京のど真ん中にあることがめちゃめちゃ楽しい。巣ごもり中の動物たちのリモート映像を配信すればちょとしたミニ動物園ができそう。子供から大人まで皆喜ぶだろうなあ。そんなワクワクする気持ちを設計に向けて取り組んでいる。
完成は来年秋の終わりくらいの予定。

そういえばBerthold Lubetkin 設計のロンドン動物園のペンギンプール(1933-34)を見に行った時は改修工事の真っ最中だった。ペンギンのいないガランとしたプールを見たのだけど、作品集で見ていたそのプールはペンギンのスケールで見慣れていたものであって、実物のその小ささにとても驚かされた記憶が蘇った。

202006011537-1.jpeg202006011537-2.jpeg

各種ランキングに参加しております

にほんブログ村 住まいブログ 人気ブログランキング マイホーム 住まいる Blogランキング 住まい

Comments

この記事に対してコメントする *は必須項目です。

 

Trackback

Trackback URL : http://www.s-kuwahara.com/cms/trackback/838

Page Top