桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

home

Column

目黒東が丘の住宅K邸-2

Column

目黒東が丘の住宅K邸-2

この目黒東が丘の住宅K邸はどこまでもオープンにつながるパブリックエリアにぶら下がるようにクローズできる小さなプライベートエリアを配置しています。ここまではデザインの話ですからそれほど難しいことではないのですが、これを現在求められる耐震・省エネ・バリアフリーという3っつの性能で解こうとすると結構難題となります。コロナ渦で家で過ごす時間が増えれば確実に家に求める性能はアップグレードします。そこを見据えて厳しい設計基準を自ら課しながらの設計になりました。各性能には公的な基準はありますが、これは中途半端で大した基準ではなかったり、既製品をただ配置するしか手だてがないものなど、建材メーカーのために作られている感があります。ちょうど贈与税の非課税をとることが求められたため、その審査基準となる各性能についてリサーチし始めたのがことの発端となりました。
普段融資を必要とする住宅をほとんど手掛けてこなかったことからこうした事情に疎かったため、新たな気持ちで取り組めたというところもあります。

贈与税の非課税について住宅性能証明書の取得が必要になります。
1) 断熱等性能等級4又は一次エネルギー消費量等級4以上の住宅
2) 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上又は免震建築物の住宅
3) 高齢者等配慮対策等級(専用部分)3以上の住宅
最初の省エネについては玄関扉がネックになりました。ここに防火認定品の既製品をはめ込んでしまえばすぐに基準を満たすのですが、デザイン上、住宅の顔となる玄関扉を既製品の中から選ぶ気にはなれません。
次の耐震について、通常の基準を等級1とした時に等級2で等級1の1.25倍、等級3で等級1の1.5倍となりますが、等級が上がれば上がるほど構造断面がぶ厚く重たくなります。それでは軽やかなオープンスペースの実現は難しくなります。
最後の高齢者等配慮対策(バリアフリー)について確認機関を5件回って得た回答は「まだこの基準を満たせた例はないからやめておけ」というものでした。(続く)

IMG_9929.JPG

各種ランキングに参加しております

にほんブログ村 住まいブログ 人気ブログランキング マイホーム 住まいる Blogランキング 住まい

Comments

この記事に対してコメントする *は必須項目です。

 

Trackback

Trackback URL : http://www.s-kuwahara.com/cms/trackback/847

Page Top