桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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目黒東が丘の住宅K邸-4

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目黒東が丘の住宅K邸-4

この目黒東が丘の住宅K邸は全館空調で行こう。そのような方針を掲げたある日、事務所の扉をノックして飛び込みの営業に来られたのが、これまでビル用の全館空調システムを多く手がけてきた空調・防災機器の専門メーカーである協立エアテックのA氏でした。いろいろ話を聞くうちに面白い商材を持っていることを知りました。それが台湾のデルタ電子というパソコンの冷却ファンを製造しているメーカーの小型ファンでした。通常の全館空調はダクトを天井内に這い回しますので梁を避けながら配置すると天井懐は少なくとも600程度になってしまいます。しかし、この小型ファンを吹き出し位置に設置して天井内を負圧にすればダクトレスで天井内に解放した空調吹き出し空気を必要な位置まで引っ張ることができるわけです。このファンは極めてアナログでシンプル。電子制御をしているわけではないので直感的に強・中・弱・切りの4段階制御(切り位置でもじんわり空気が漏れてくる)で各空間の多少の温度ムラを作ることができるのです。同じファンを横向き壁設置、天井下向き設置、カウンター上向き設置と、どの方向どの納まりでも対応できるところも優れもの。そして一台あたりわずか数千円という価格も魅力的でした。早速現物見本を取り寄せ、天井・壁との取り合い、家具に組み込む場合の納まりを検討しました。また、全熱交換器の室内吹き出し空気を空調機の吸い込みに100%送り込み、全熱交換器の排気側の吸い込みは一番居住空間から遠く空調吹き出し口のないトイレ・脱衣室天井でチャンバーを形成することによりカタログ数値以上の効率を狙いました。こうした部分の細かな細工は計算ではなく空気の気持ちになってあくまでも直感を重視して考えていきました。(続く)

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