桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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シニアプロジェクトのアーカイブ

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シニアプロジェクト [ 10 entry ]

ミュージアムジェル

今日は藝大オペラ「イル・カンピエッロ」を観劇。
1756年、カルロ・ゴルドーニによる喜劇だ。
初演は1936年、ヴォルフ・フェラーリによる。
二人ともベネツィアっ子。
内容は一言でいえば「婚活」
Campielloとはベネツィアを歩くとすぐに出くわす行き止りの小さな広場のこと。
とあるカンピエッロでその住人達によって繰り広げられるドラマだ。
ただ、当時は女性が持参金を用意しなければならない。
あ、いまでも女性の方が貯金は多そうだから一緒ですかね。

そしてオペラを見終わってから向かった現場は初の老人ホーム。
いろいろあってなかなか思いを実現出来なかったプロジェクトだが、それでも完成して見ると思い描いた一本の道はかろうじて通ったような気がする。
それは「すまい」であるという、当たり前のこと。
病院がベースになっていると思われる建物は「施設」と呼ばれるだろう。

建物だけが出来た時点では「寂しい」とか「地味」とか勝手なことを言われていたようだがこの2日間の我々の最終仕上げでそのような声は一切出なくなった。
建築が出来た時点で「賑やか」だったらとんでもないことになるってことを施主が理解していないことは結構あるようだ。

20101009.jpg今日の私はアーキテクトではなくてデコレーターだ。
事故があってはならないのでディスプレーの品物を最後に位置決めしながら固定してゆくのが私の役目。
そんな時に大活躍するのがこれ。
その名は「ミュージアムジェル」
お世話になっているアートフロントギャラリーの方に教えてもらった。
陶器やガラスオブジェの底に少量塗るだけで棚板にピタッとくっついてしまうのだ。
小さなお子さんのいる家庭でも重宝しそう。

呪文を唱えながら

木曜日のシニア施設の現場定例へ向けて準備。
オリエンテーションから2週間とちょっとしか経っていないのだが、全ての外装内装を最終決定する時期が迫っている。
今日も事務所にサンプルの山ができている。

楽しく生き生きするような色使いを心がけて仕上げを決定していった。
難しかったのは個々の仕上げの配色をランダムに見せていくところ。
恣意的に配置すると何だかとてもわざとらしい。
そういう時に行うのが次のやり方。
「適当な合い言葉」を決めて呪文を唱えながらその言葉を数値化して順番を決めてゆく。

「リゾート案件」と「シニアプロジェクト」

一日中打合せだった。
家具ブランド立ち上げのためのブランディングのお手伝い。
これは唯アソシエイツとして関わっている。
ほぼ半日会議が続いた。

夕方から軽井沢でのリゾート開発の戦略会議。
魅力的なリゾートライフをどのようにプレゼンテーションして行くか、について、オーナー、不動産の専門家、管理の専門家、施工の専門家、そして私を加えた計7名での議論。

会議途中で中座して次に向かったのは、明日現場打ち合せに行くことになっているシニア施設の打合せ。
45分も遅刻して辿り着く。
ここでは外観の意匠について議論になる。
提案したデザインはこれまでおそらく見てこなかったイメージのはず。
だから入居者の目、経営者の目、色々な立場の目になっての最終判断が必要だ。
だから事業主的には大変困惑されていたが、少しバリエーションを増やしてもう一度見てみることに。

「リゾート案件」と「シニアプロジェクト」
実は共通するものがある。
どちらも「もうひとつの人生」がテーマなのだ。

20100610.jpg

シニア施設のデザインワーク

前から準備してきたシニア施設のデザインワークが先週金曜日から突如として動き出した。
建物は9月末完成で、既に着工している。
鉄骨低層で工期が短く、鉄筋コンクリート造のマンションやビルのようなわけにはいかない。
ほとんど選択肢が限られた中で最大のパフォーマンスを引き出さなければならない。
最初の現場打ち合せが今週金曜日。
それまでに全てのコンセプトを詰め切り、施主の承認をもらっておかなければならないのだ。

事務所は一人残して全員をシフト。
エレベーション担当、平面担当、仕上げ什器備品担当、家具担当、そして模型担当と5人で分担。
私はコンセプトワークとスケッチを描き綴る。

ともかく、自分が住んで楽しいと思えるものに仕立て上げるつもりだ。

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CASSINA新作展示

20100527-1.jpg午前中は事務所で模型など各案件のチェック作業に追われた。
午後から外出。
老人介護の現場見学第2回目。
都内の某ホームへ向かう。
私が勤めたかつての会社のもと同僚の案内により様々な問題点や改善点などをヒヤリングしながらの意見交換を行ったので大変勉強になった。
現在彼女は転職先の介護施設運営会社で商品企画を担当している。

六本木AXISビルのタルジェッティポールセンジャパンのショールームへ。
現在担当しているマンションの共用部のインテリアデザインの現場で使うペンダント照明器具の吊り高さを現物チェック。
天井高さ5メートルの吹抜けに吊り下げるので脚立に上って見下ろしてみたり地べたに座り込んで見上げてみたりしながら高さを決定した。
商品を選定に責任を持つからにはこういう検討をするのだということをスタッフに教えるためにショールームまで出かける。

20100527-2.jpg青山のCASSINA IXCショールームでの新作展示会へ。
CASSINAのレセプションパーティーはいつもものすごく込み合うので早い時間に行くことにしている。
私は全ての新商品に腰を下ろし身体で記憶し、気になるディテールについては採寸したりするので明らかに飲みにきたでしょというような人々にとっては大変邪魔な存在なのだ。
今年の新作、かなりチャレンジしているのが印象的。

あと、会場にさりげなく置いてあったFRASとのコラボによる美しいフレームに納められたGLAS LUCEも良かった。

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介護施設とマンションモデルルーム見学

昨日の懸案だった開発案件の図面とテーブルの図面を午前中一杯で仕上げてそれぞれの担当に手渡し、郊外へ向かう電車に飛び乗る。
昼ご飯は車中でパンをかじる。

目指す介護施設に到着。
施設長の方が自ら案内をして下さる。
まだオープンしたてなので入居者はまだ少ない。
20100513.jpegなかには、曾孫さんが泊まりにきた入居者の方もいらっしゃるという。
施設には良い香りのするヒノキ風呂があって曾孫さんたちは大喜びで入浴したそうだ。
良い話を聞いた。
子供や孫、さらに曾孫たちまで気軽に訪れて楽しめるような仕掛けの売りがあると良い。
温かくておいしい食事の場の提供と家族が気軽に出入りできる雰囲気作りがキーワードになると思った。
施設長やスタッフの皆さんの笑顔に見送られて駅に向かう。

次に向かった先は「プラウドシティ池袋本町」
総戸数785戸の超大型物件だ。
野村不動産としては長谷工コーポレーション設計施工による取り組みは初だそう。

モデルは3タイプ。
いつも私は自分だったらどう住むかを考えながら見る。
私の場合最初に具体的な入居者像を綿密に描いたうえで家族形態から始まり趣味嗜好、そして誰にもあり得る「本人はきわめて普通だと思っていても他人からすると結構特殊な事情」を折り込む。
つまり私の分身をたくさん作り出すのだ。
私が設計している住宅の施主もまたある意味私の分身である。
逆にそうした具体像を持ち込まないとモデルルームはただのセットのように思えてしまう。

三つのモデルルームをじっくり見るので事務所に帰る頃にはすっかり日が暮れていた。

昭和の日=母の誕生日

今日は祝日だが、母の誕生日でもある。
父も母も昭和一桁生まれの戦中育ち。
古稀のお祝いに建替えた住宅も築12年になる。

年に4回も顔を出せば良い方だった親不孝者の私だが珍しく先々週行ったばかりの実家に再び顔を出す。
それというのもシニアのためのデザインをこれからしようというのに自分の親のことを考えなくてどうするの、と、いまさらながら本気で思ったから。

1歳の娘は前回、父母の顔を見るなり泣き叫んでいたが、今日は最初から打ち解けている。
母の好きなイチゴのショートケーキが手みやげだ。
今日はたまたま通りかかった目白のエーグル・ドゥースで仕入れた。

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ところで、どう見てもシニア向きには見えないであろう、私が設計した実家は蹴上げ15センチ×踏み面30センチの緩い階段を5段×4セット、計20段を一日に何回も上がったり下がったり「させられる」家だ。
父と母はある意味、実験台になってくれている。

今度のシニアプロジェクト、私はそんな「思いやりのある」提案もしていくつもりだ。

映画「やさしい嘘と贈り物」

シネスイッチ銀座にて映画「やさしい嘘と贈り物」を観た。
認知症で家族の記憶がなくなってしまった夫が妻に再び恋をするという物語。
そしてそんな恋を陰で家族みんなが支えあう。
色とりどりのクリスマスのイルミネーション、燃え盛る暖炉の炎、ステンドグラスを透過する光などが活き活きと効果的な背景として使われている。
グレー一色で始まる夫の衣装がオレンジ色のマフラーをまとった妻に恋をすると赤色のセーターやネクタイに変わっていくところにも彩りが添えられている。

20100425-1.jpg20100425-2.jpg

現在とりまとめ中のシニア施設のデザインにもいかせるだろう。

ランチにパエリアを食べた。
食後の散歩は銀座通り。
シャネルのウィンドーディスプレーが藁を敷き詰め、異彩を放っていたので気になってなかを覗く。
ギャラリーで開催されていた高円宮妃久子殿下の鳥の写真展を観た。

カルティエではテーブルトップや壁面に貼られたレザーの感触を確かめる。

リニューアルオープンしたヤマハ銀座店は期待はずれ。
とはいえまだホールで音を聴いたわけではないので感想は保留。

夕方、東中野の住宅の施主打合せ。
いつもの様に食事をしながらのミーティング。
見積が出そろっているのでコストについての打合せだ。
厳しいコスト調整になりそう。

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