桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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音楽 [ 29 entry ]

大坪純平ギターリサイタルとブルガリアンヴォイス

先週の金曜日、仕事でお世話になっている藝大作曲科の先輩からお誘いを受けて「ティアラこうとう小ホール」でのリサイタルに行ってきました。

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もともと僕がギターが好きなこともあって、目の前で演奏してくれた大坪純平さんをはじめ共演者の方々にかなりハマってしまいました。
この演奏会、どの曲も委嘱作品で構成されていて、演奏家と作曲家が一対一で作り上げたもの。演奏できる人がいなければ作品発表の機会は永遠に訪れないわけですから、究極の作品作りと言えます。
演奏会そのものもかなりマニアックでして、お客さんはほぼみなさんお友達、つまり身内の方々のようでした。
調弦が自由自在に変えられるギターはこれまでにない旋律を演奏するにはうってつけ!との事で、どれも演奏者泣かせの作品ばかり。
演奏途中で調弦を変えなきゃいけないものもあり、また、1/4微分音というのが多用されているそうです。
大坪さんが「アンコールは勘弁してください!」と最初から宣言するほど疲労困憊するのだ、とのこと。

途中の休憩時間には演奏家と作曲家のトークコーナーもあり、楽しませてくれました。
その中で、「近接した音同士を用いた不協和音を使って独特の合唱の響きを生み出す、『ブルガリアンボイス』からの参照」という作曲家の解説があったので、早速調べてみました。

ブルガリアンボイスとは東ヨーロッパのブルガリア地方に古くから伝わる女性合唱のことを指していて、伝統的な歌唱法として近年人気を集めているそう。
スコットランドのバグパイプの演奏のような響き方をします。

次に僕に刺さったのが、あるブルガリアンボイスの合唱曲の歌詞。
それはこんな歌でした。

笛の音が聴こえるよ お母さん 上からも 下からも 村の方からも
見てくるわ お母さん ちょっと聴いてくるよ
愛しい人よ 愛しい人よ
うちの村の人なら 一夜だけ愛します
もしも あなたが旅人ならば 私は生涯の愛をささげるでしょう

なるほど、これは地域のあり方、姿勢を歌にしているのですね。
旅人は交易をもたらし、外貨獲得の手段そのものであります。
また、血を濃くせずに種を残し繁栄させる手段でもあります。
地域は外に開かれたものであれ、というメッセージがそのまま歌になっているわけです。

演奏会と地域を考える目線がなぜか一致してしまった夜でした。

翌日、仕事でお会いした作曲家にその話をしたら「桑原さんも相当お好き(マニアック)ですね」と呆れられてしまいました。(笑)

ツナガル音楽祭 OAK FIELD

10月14日(土曜日)、15日(日曜日)に素敵な音楽イベントを計画しました。僕が設計で関わった「オークフィールド八幡平」と「東八幡平病院」にて3公演を予定しています。この素晴らしいポスターは友人のお嬢さん(中1)が描いてくれました。地域を音楽で結びます。オークフィールド音楽祭.jpg

「セビリアの理髪師」

昨日の父の日、家族でオペラを楽しみました。
オペラはだいたい年に4回くらい家族で観に行きます。
といっても、何万円もするような有名歌劇場の来日公演にではなく、お財布に優しいものに限り、です。

20160620.jpg昨日の演目は、ロッシーニのオペラ・ブッファ「セビリアの理髪師」
オペラ・ブッファは子供たちと一緒に見てもシリアスな場面がないので、とても楽しく、ペルゴレージ、チマローザ、ドニゼッティ、モーツァルトなどと並んで、これまでも何度か観てきたので、子供たちにとってもお馴染みの演目です。
音楽付喜劇ともいえる舞台は、悪を笑いにかえ、滑稽さを強調する大げさな振り付けに、客席からは思わず笑い声が加わります。
また、オペラでは裏方とも言えなくもない楽団も、ここではとても楽しいのです。
指揮者がタクトを置いてチェンバロを弾き、ギター弾きがオケピから舞台に上がり、愛のカンツォーネを伴奏します。
そして、素っ頓狂な甲高い音を奏でるピッコロ(フルート)が、楽団でも道化を予感させています。

さて、物語の主人公、アルマヴィーヴァ伯爵は、フィガロのとりなしにより、医者バルトロから資産目当ての結婚を迫られていたロジーナ嬢に猛アタック。なんと、このバルトロは、ロジーナ嬢の叔父であり、後見人なのです。しかし、エンディングではめでたくアルマヴィーヴァ伯爵はロジーナ嬢を妻に迎えます。ところが、続編となる、モーツァルトの「フィガロの結婚」では、アルマヴィーヴァ伯爵は一転、超浮気者として描かれ、当時貴族の間に横行していた「初夜権」を復活させて、フィガロの結婚相手であるスザンナ嬢をなんとかモノにしようと画策する悪者を演じます。
あのときの情熱は今何処に?今でもよくある話ですね。
そうしたことを知って観ていると、その歌、表情、振り付けの中にはそう一筋縄ではいかない、人々の心持ちや狡猾さも同時に表現しようとしているのがわかります。

笑い声の少し大きめな下の娘は、前の席のおじさんから時々睨まれていましたけどね。。。

スティング

テレビを見る習慣の無い我が家だが、朝、娘がシャキッと起きるのにテレビが有効だということに気付き、先週から娘の朝の起床時間である、6時15分にEテレのスイッチを入れることにした。

月曜日は子犬のチャロのお話。
このチャロが観たくて彼女は子犬のように跳び起きてくる。

そして、今日、水曜日は『スーパープレゼンテーション』
「TEDカンファレンス」を題材にした番組だ。
TED(Technology Entertainment Design)は、アメリカ、カリフォルニア州で大規模な講演会を主催している組織。
学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野からの著名な人物がプレゼンテーションを行っている。

20141029.JPGそして、今日のプレゼンテーションは、イギリスのミュージシャン、スティング。
彼は、1951年、イギリス北東部、造船業の街、ニューカッスル生まれ。
1976年にロンドンに移り住み、ザ・ポリスを結成。
5枚のアルバムをリリースし、グラミー賞を6つ獲得した。
1985年以来、ソロ・アルバムを14枚リリース。
しかし、その後90年代に入り、曲が書けなくなると言うスランプに陥っている。

最新作『The Last Ship』は、この秋からNYのブロードウェイでミュージカル上演されている。

The Last Ship Sails(最後の船が出る)と繰り返し歌われるこの歌、実は曲が書けなくなると言う長いスランプの後の新境地だという。

このスランプに直面してスティングは、かつて自分が嫌い、飛び出た故郷にもう一度戻っている。そして、この造船というストーリー、方言、土臭いメロディで、ブロードウェイのミュージカルを作り、自分のローカリティを通して、世界に向けて表現していこうとしたのではないかと思われる。

今日の朝テレビ、娘はあまりピンときていなくって、むしろ僕の方がじわっ、と来たのだが、その後6時25分から始まる「みんなの体操」までに朝の身支度を済ませることを目標にしているので、体操を一緒にするころには元気印になっているのだ。

ところで、資産総額 312億円といわれるスティング。
社会活動家としても人権活動家としても知られている彼は、6人の子供が居るが、「子供には財産を譲らない」「働いて金を稼げ」と明言していると言う。
なんと、かっこいい。

「Helge Lien Trio」LIVE

20141006.jpgノルウェーのジャズ・ピアニスト、Helge Lienを中心とする、ピアノトリオ。
彼らの清々しい演奏は、僕のiTunesでは繰り返しかかる定番。
先日、久しぶりに訪れた新宿ピットインのチケット売り場で貰ったまんま、バッグの中で嵩張っていたビラをゴミ箱に捨てた。
しかし、ゴミ箱の中をよーくみたら、「Helge Lien」の文字。
あれ、これは行かなきゃ。
幸い発見したのは公演の5日前。
というわけで、彼らのライブに急遽行ってまいりました。

いや、本当に美しいです。
ジャズというと、タバコの煙にアルコールの匂い、そして、夜の街を連想しますが、彼らの演奏は、森と水、そして神秘的な風景がどこまでも広がります。ここまでくれば、当然、このステージ、禁煙です。

藝大オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」

20141005.jpg毎年秋に行われている藝大オペラ。
今年で60年目だ。
僕は2005年のモーツァルト「皇帝ティートの慈悲」からほぼ毎年、娘と一緒に観に行っているので今年で10年目だ。
学生のときはオペラの面白さが分からなかったので、学内でのこんな舞台を見逃していたとは、今思えばもったいないことをしたなと思う。

今日の演目はモーツァルト1790年のオペラ・ブッファ「コジ・ファン・トゥッテ」(女はみなこうしたもの)
台本はヨーゼフ2世の宮廷詩人だった、ロレンツォ・ダ・ポンテ。
3年前にも同演目で行なわれているが、当然出演者は入れ替わるし、舞台装置も手数の限られた中での手作り感あふれる工夫が楽しめる。

このオペラ、タイトルの通り、女が主役の演目だ。
この時代の愛の告白はじれったい。
しかし、これこそが、ミラン・クンデラの言う「緩やかさ」の時代のお話だ。
男子がんばれ、と僕は密かにエールを送った。

今年も学内外からの大勢の観客で賑わっていた。

娘、ライブ初体験

先日のコラムでお伝えしたクライアントさんのライブハウスでクライアントさんご自身が演奏するライブがあるので、音に驚きはしないかと心配しながらも5歳の娘を連れて行ってきました。
それでもいつもより早めの4時開場、5時演奏開始なので、おねむになるまでは少し時間がありそうです。

娘は最近やっとピアノを習いはじめたこともあって、音楽が大好きです。
最初のうちは様子見していましたが、途中からずっと椅子に立ち上がって踊っていました。

この日の出場は4バンド。
9時近くになっても盛り上がりはまだまだ続くので、3バンド終わった所で失礼させて頂きました。

出口で、この日3ステージ演奏してさらにドリンクまで担当されていたヴォーカル&ギターの市川美絵さんにピンバッジをつけてもらって見送ってもらい、「楽しかった!」とご満悦。
気持ちよい夜風に吹かれ、環八をドライブして帰宅しました。

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ライブ

8月の終わりにクライアントさんからライブのご招待を頂きました。
ご自分のビルの地下に秘密基地のようなライブハウスを持っておられ、ここで、ご自身のバンドのライブ活動をしつつ、ミュージシャンのサポートもされておられるとても素敵な方です。
僕はここ何年も、クラシックの演奏会ばかりだったので、体を動かしたり喋っても良いライブは久しぶりで、隣り合わせた方々とも一緒になってライブと会話を心から楽しみました。

20140909.jpgそして、その日、隣り合わせたとっても素敵な女性ヴォーカリストの方から、ご自身のライブのご紹介を頂いたので、今日は新宿ピットインにいって来ました。
久しぶりのピットイン。
懐かしかったなあ。

さて、そのステージ、空にはいろんなかたち、色があって、そんなパレットに音を乗せていったらどんな感じになると思いますか?
澄み切った青空、嵐の前の静けさ、雷雲、雨上がりの空、暗くのしかかるような夜空、いろいろありますね。
僕にはそんな空の旅に連れていってもらったような、あっという間の2時間でした。

帰り道、空を見上げると、昨晩残念ながら観ることの出来なかったお月様がもう欠け始めていました。
そんな夜空を見ながら歩いていると、静かな波の音が聞こえてきました。

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