桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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アトリエ [ 28 entry ]

夏本番の土曜日に

最後のブログから5ヶ月が過ぎ、二人の娘は無事、高校生と小学生になりました。
この間忙しさを理由にコラムの更新をさぼっておりました。
気がつくともうすぐ夏休み。

今日は土曜日ですが小学校から帰宅した下の娘を伴って午後出勤です。
打ち合わせテーブルでは何やら工作を楽しんでいる模様。
テーブルにおいてある模型は来週のプレゼンで使う大切な模型だから気をつけてね。
まあそんなことを言わなくても私の娘だもの、よ〜く、わかっています。

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私はその間に遅れ気味な仕事上の指示を出すためのスタディーをしなければいけません。
今の私の事務所には設計業務を行なうスタッフ一名、家具など什器備品を扱う共同経営者一名、そして主に模型を作りに夜だけ来てくれている元スタッフ、それにメールで図面のやりとりをする外部協力者がいます。
それぞれに指示を出すのは私の役割なので、私の動きが止まることで、生産性はがくりと落ちてしまいます。
普段は夜中にチェックしたスタッフの図面や模型写真に対して自宅のパソコンで加筆修正してメールで指示を出すのですが、なんとここ1週間、自宅のパソコンがご機嫌斜めなのです。

今手がけているものは、住宅、集合住宅、テナントビルに加えて、高齢者集合住宅、リハビリ病院といった医療、福祉の分野も含まれています。
特に病院となるとその分野のスペシャリストが存在しますので、設計は専門の事務所に頭をとってもらい、その中で意匠デザインを主に分担して受け持っていくことにしています。
意匠デザインと言っても私の普段の仕事の仕方では意匠デザインのために構造、設備、電気の計画にも大きく影響を及ぼすことになるので、調整はなかなか大変な作業となります。
一方でそうした調整のために、ある一定の「逃げ」を設けておく、というのがこの業界の通例なのですが、私にはこの「逃げ」という言葉に未だになじめません。かつて先輩から、経験を積んだ設計者は「逃げ」がうまいのだぞ、などと大人ぶった言い方で説教されたことがある。けれども僕は極度の貧乏性なものでそんな勿体ないことはできません。
配管一本通すのにどこに置いたら一番内部への影響が少なくて済むか、合理的か、など検討しながら1センチ単位で調整しています。
だからいつも自らを苦しめ追い込むようなことをわざわざしているのです。
やっとできた完璧と思われた設計図書が一瞬にして施工不能に陥ったり、法的に抵触したりすることもあります。
そんな時はまたふりだしに戻って一からやり直します。
スタッフを含め、巻き込まれた関係者は大変だと思います。
しかしこうしてきめ細やかに造られた建物には必ず喜んでくださる利用者の方々がいらっしゃる筈です。このことを思うとやはり大切なことだと信じて疑いません。

だから協働事務所がお休みの今日も事務所でせっせとスタディーをしております。

Google map の旅

イラクの都市、サーマッラー(سامراء Sāmarrāʾ)。
チグリス川に面した、メソポタミア文明の都市だ。
2007年に「サーマッラーの考古学都市」としてユネスコの世界遺産に登録されたが、同時に危機遺産登録もされている。
特にここに現存する「マルウィヤ・ミナレット」は圧巻だ。

仕事に追いつめられる年末は、朝から晩までひと呼吸も外の空気を吸うこと無く事務所に缶詰となる。
設計以外にも会計の処理やら年賀状やらの事務仕事も多い。

そんなときのおやつの一息は世界旅行だ。
今日はイスラム建築の本を手にとりひと通り眺める。
その中で一番印象的な建物をGoogle mapで住所と名称を手がかりに探す。
空中から見た平面形状が理解出来ていればこれでほぼほぼ見つけられるのだ。

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あった、あった。
危機遺産登録ということもあってマップ上に早く観に行かなければならないマークを入れる。
しかし、いつになったらいけるのだろう。
平和を祈って仕事に戻る。

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忘年会

通常はカレンダー通りの我が事務所にしては少し早いが、今日を一旦仕事納めにした。
明日から帰省したいと申し出たスタッフに合わせて、忙しかった今年の締めは少しゆるくした。
今年はスキーの計画をしていない僕はズルズルと電話のない平和な事務所で過ごすことになりそうだ。
まだ年賀状も書いていないのでちょうど良い。
今年やり残したことなど考えながら備忘録とにらめっこしてみよう。
さて、男ばかり五人所帯の今年、忘年会はガッツリ焼き肉で。
お開きで外に出て夜空を見上げると今日も満天の星空。
冬の大三角形、オリオン座、東京でも案外きれいに良く見えるのだ。

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相手のペース、自分のペース

昨日から妻が高熱を出して調子が悪い。
午前中のミーティングをキャンセルして朝一番で病院に連れて行き、家に送り届けた後、下の娘を連れて午後1時からの打合せのために出勤。
今日は保育室の予約のない日だからだ。
おなかが減るととたんにぐずり出す娘のために「東急のれん街」で調達したお弁当。
打ち合わせをしながら彼女に与える。
20111031.jpg事務所には彼女専用のデスクがあり、色紙、色鉛筆、クレヨン、、、と遊びの材料はいくらでもあるから、放っておいても調子良ければ一人で楽しそうに遊んでいる。
途中「下」のお世話で中座したけれども3時間半の打合せを何とか乗り切った。
その後今度は不動産関連の契約だ。
今度は疲れ果てて眠っている間に終了。
再び事務所に戻って朝一でキャンセルした所内ミーティング。
スタッフの間を歩き回ってはしゃいでいるけれどもこれは許そう。

自分のペースだけ考えていたら何もできない。
だけど、相手のペースと自分のペースを上手いことあわせながら進めればそれほど難しいことはない。
子育ても人生も組織もみな同じだな、、、と思う。

「コラボレーション」

昨年までは既婚者と女性と独身男性がちょうど良い比率で在籍していたのでバランスよく分担出来た。
しかし、現在の事務所スタッフは全員独身男子だ。
住宅の打合せでは当然ながら、料理のこと、収納のこと、お掃除のこと、などなど、女性目線での打合せが多くなる。
お客様の求めていることが実際に理解出来ないと本当のところどうしてよいか分からなくなるはずだ。
ある住宅の担当者が現場のフォローで忙しくて細かな部分まで気が回らない恐れがあったので後輩のインテリアコーディネーターに協力してもらうことにした。

さらに今は3月。
年度末はいつも忙しいのだが、今年は特に。
忙しいとついつい焦る。
それでもできることは限られているから優先順位を付けながらとにかくやり遂げるしかない。
不思議なものでこれまでもそんなことを何遍も繰り返しをしてきた訳だが、何とかなってきていたし、うまく行ったことの方が多い。
しかし、そういう時、不安に駆られた僕は回りに電話したり話を聞いてもらったり、と、やたらと動き回る。
でも本当のところ、逆に不安がないときの方が怖いのだ。
順調に見えてそこには思わぬ落とし穴があるからだ。

そんな私にとってかつての職場の同僚たちは強い味方だ。
さっそく現在直面している状況について意見を聞く。
すると考えてもみなかったアドバイスをもらう。
そしてそこからまた意外なネットワークが生まれる。

通常の個人住宅であればひとりで完結する部分も多いが、特殊な案件や複雑な案件になるとひとりでは何も出来ないに等しい。
いつもではないがたまにこうした外部の強い見方とともに協力し合って仕事をするのもまた楽しいのだ。

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仕事納め

今日が仕事納め。
明日引っ越しの光が丘のリノベーションの現場の最終チェックに向かう。

夜、事務所の打ち上げ。
渋谷の居酒屋で。
スタッフ、アルバイト計6名でお疲れさま会。
私はその後、別の忘年会に顔を出したが、1時に近づいても全く終わる気配がないので先に帰ってきた。

慌ただしい一日

かなり久しぶりにジムでトレーニング。
おそらく何日か後に筋肉痛になる。
先週末から何かと連絡がきている事後対応の件でややネガティブな仕事が待っているのでまずは体を鍛えてから。

月曜日なので進捗会議、それから先週金曜日で卒業したスタッフの引き継ぎ確認、そして件の事後処理、とさっぱりクリエイティブとは縁のない一日。

そんななか、ひとり本を持って出かけたランチでは、今日一番の時間を過ごせた。
そうやってあの軽井沢の森の中の生活を考えてみる。
今日の空気感、とても良い。

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現役プレーヤーに復帰

9月に竣工する現場のコーディネートを担当していたスタッフが事情により急に辞めることになった。
その後は当然のことながらひととおりの事情を解っている私が担当することになる。
残るスタッフは既にプロジェクトを抱えているからだ。

そしてまた以前から転職希望を申し出ていたスタッフもとうとう卒業することになった。
これもやはり私の担当となる。

これでしばらくは監督から現役プレーヤーに復帰という訳だ。
相当つらそうに聞こえるかもしれないが、じつは自分で決めて行くほど楽なことはない。
多分気力が続けば相当スピーディーに事が運ぶ。

これは登山に似ていて、少人数で荷物を軽量化して短期間で頂上をアタックして帰ってくるアルパインスタイルのようなものだ。
対して大規模で組織立ったチームを編成して行なうのが極地法だ。

時間がかかる上に全員が山頂を踏めないような登山にはまったく魅力を感じない。
しかし、我々の組織ではチームワークから得られるものに魅力があるのは事実だ。
いろいろ考えさせられる。

しかし、当面の間、気力をマックスに高めることに集中しようではないか。

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