桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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ひとりごと [ 121 entry ]

法規とコストと夢

住宅を作るのに最も必要なのが何かと考えるとやはりそこには夢が最も大切だと僕は思う。
一方で現実にはかかるコストと法規を無視することはできない。
当たり前のことだけれども現実にこれら全てに対して折り合いを付けるのは難しい。
また、建築家によってそのバランスのさせ方は大きく異なっている。
そこが建築家固有のアイデンティティーを作り出す大きな要素だと思う。
おそらくそれには持って生まれたものもあるだろうし、後天的にそうしたトレーニングを積んだ後に備わるものだったり、あるいは施主から学ぶものであったりするかもしれない。
よく施主に育てられるということがあるのもそうした理由の一つだ。

僕はわりに夢で走るけれども現実から逃避出来ないタイプだ。
だからいつもその狭間で苦しむ。
しかし、割り切ってどちらかに振れてしまえば、、、という気には全くなれないのだ。
そして今日もこれから苦しむことになるプロジェクトの施主打合せを6時間にわたって行った。
前にコラムで書いたかもしれないけれども、実はこの苦しみは僕にとって必ずしも嫌というものでもない。
そういうときの僕は「どM」なのだ。

カルボナーラ

義姉が福岡から我が家に2泊3日の滞在。
何処へ行きたい?と問うと明治神宮と銀座三越へいきたいという。
なので、朝一番で代々木の森へ森林浴。
その後、混み合う表参道を通り抜けて銀座へ。
クリスマス前の銀座も凄い混雑。
そして今晩は家で僕がパスタを振る舞うことになっている。
だからそれまでの時間は思い思いの過ごし方で。
そこで僕は娘を誘い、友人宅のホームパーティーにお邪魔した。
訪れたのは僕の家からも歩ける距離にある築45年のヴィンテージマンション。
前から興味のある建物だった。
エレベーターの数、サイズの配分、共用部のとり方、などなど、今どきのマンションの趣とは全く異なってはいるが、小手先ではない、よく練られた贅沢感がある。
そんな発見をしながら、初対面の人々に交じって娘共々楽しい時間を過ごさせてもらった。
これから夕食を家でするとわかっていてもついついお皿に手が出てしまう。
その後家に帰って振る舞ったのがカルボナーラ。
僕のいち押しなのだ。
それでも僕と娘はほんの少しだけ食べました。

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冬が来た

20101213.jpg事務所のスタッフは何故か皆寒さに弱い。
冷たい雨が降り続いた今日、彼らは寒い寒いと凍えている。
我が事務所は築30年のややビンテージ。
おまけに妻側で断熱は施されていない。
愛媛出身者は何となくわかるが、神戸、京都出身者も皆寒がり。
対して私はむしろ暑いのが苦手で寒さには強い。
皆が寒い寒いといっているくらいがちょうど良いのだ。

それでも今日は殆ど外に出ずデスクワークに終始した。
夜、家路につくと息が白い。
そうだ、車のタイヤを冬用に替えなきゃ

浅草歩き

光が丘のリノベーション現場のチェックの後に浅草へ。
今日は理科大初見研究室OBの集まりで清水建設社寺建築専門家の案内で浅草寺を見て歩く。
見学の後は忘年会の予定だ。

20101211.jpg3時の待ち合わせまで少し時間があったので田原町にある白井晟一設計の善照寺本堂に立ち寄った。
この建物は1958年竣工だから私が生まれる前の建築。
施工は竹中工務店だ。
学生時代に2度ほど見学に訪れたことがあるが、そのときはその良さがよくわからなかった。
ほかの白井作品もそうだが、一見するとよくわからない。
だが、材料を知り、納まりを知るようになると、なんでこんなプロポーションやディテールを作ったのかと、その普通でない不思議な感性に引き込まれ、やがて鬼気迫るものを感じ始めるのだ。
宙に浮いた本堂の回廊に面一で埋込まれたアッパーライトも、ライトアップという概念がなかった頃の作品にあって執念を感じさせるディテールだ。

4時半から始まった忘年会。
11時前までの6時間、たっぷり話し込んだ。

現場から現場へ

今日は朝から久しぶりのマンション現場へ行って来た。
住宅の現場はいつも混沌としているのに比べて大規模なマンションの現場は整然としている。
奇麗に片付けられ清掃されたガランドウの躯体を歩いてチェックした。

一旦事務所に戻り打合せの後、再び別の住宅の現場へ向かい、配筋検査。
日が短いのであっという間に暗くなる。
せっかくの機会を逃すことなく、仕掛かり中の住宅2件について構造の下打合せを行いあっと言う間に8時を回る。
金曜日の8時以降は家族の時間と決まっているのでそそくさと事務所を後にして食事に出かけた。
あれっ?上の娘がいない。
彼女はクッキンスクールでケーキ作り。
10時に迎えに行くと可愛らしいイチゴのムースが完成していた。

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モノの気持ち

午前中は東中野の現場へ。
時々現場打ち合わせに同席させている新人スタッフに質問して理解度を試す。
間抜けな答えをしようものなら容赦なくたしなめる。
必要なのは経験ではなく注意深さ、思慮深さなのだ。
経験は注意深い思考の後に自然と身に付くものだ。
思慮深さのない経験はいくら積んでも重みがない。

よく相手の気持ち、相手の目線で考えなさいと云われることがあるだろう。
わたしは人に関して云えばあまり合わせるのは得意ではないと自分では思っている。
どちらかというと私は相手の気持ちの先にあるものを勝手に考えてしまうところがある。
よく勘違いをするのも事実だ。
特に相手が女性になると反省することは多い。

しかし、建築、特に現場ではモノの気持ちになって考える。
例えば風呂の納まりを検討しているときはバスタブに満たされた湯の気持ちになって考える。
材料の気持ち、床・壁・天井の気持ち、屋根の気持ち、水の気持ち、空気の気持ち。
そこに無駄なストレスがなければそれらに包まれる施主も気持ちよいはずなのだ。
建築を決定する気持ちはたくさんある。

モノに形を与える時に「コンクリートが石になりたがっている」と考えたルイス・I・カーンの思考の源流が強い力を持つのだ。

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朝ジム

久しぶりに朝一番でジムへ。
油断しているとあっという間にプヨッとしてくる。
鏡に映る自分の姿に危険信号がなった。
あのヘルシア緑茶のコマーシャルそのものだな。
カラダは「なかなか変えられない」

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僕の朝ジムのメニューは
ウォーミングアップとストレッチの後、
ダンベルとマシンを使って気になる部分を中心に筋トレ。
最後にバイクで20分。
シャワーを浴びてから10時前に事務所に出勤し、心地よい疲労感を感じながら仕事する。

実は眠くなる食事後に打合せを入れるのがポイント。
打合せとなるとシャキッとするからだ。

今日は午後の打合せは軽井沢の打合せ。
そして夜は東中野の施主打ち合せを行った。
居眠りする暇はなかった。

コーヒー談議

ちょうど軽井沢の別荘に使いたいと考えていたSCANの薪ストーブをお使いの方が近所にいらっしゃるというので話を聞きにいった。
この方の本業はコーヒーの焙煎機の販売であるが事務所でデンマーク製のSCANとMORSOのストーブを実際にお使いでいらして、その使い勝手の生の声を聞くにはうってつけの方だった。

20101118.jpgしかしいつの間にかコーヒー談議になり、僕のエスプレッソ感など語るうちに近所で焙煎の仕事をされているバリスタである息子さんのエスプレッソを頂こう、という流れに。
美味しいエスプレッソを淹れて頂き、ついつい長居して午後からの施主打合せに遅刻。

そして、この住宅の打合せもいつも通り長丁場。
夕方から予定していた以前勤めていた会社の集まりにもさらまたに、大幅遅刻。
第2部懇親会からの合流だ。
久しぶりに会う人々と近況報告しあった。
ほとんどのOBが自分で事業を興されているのだから皆逞しい。

そんなこんなで、今日一日は自分でコントロールした訳でなく、流れに任せた一日。
そんなふうにして見るとまた普段とは違った不思議な発見や出会いがあるものだ。

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