桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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照明のアーカイブ

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照明 [ 20 entry ]

I love Louis Poulsen !

現在、デンマークを代表する照明メーカーの小さな事務所の内装を頼まれていて、今月末オープンに向けて工事を進めています。
このメーカーが作る器具にはずいぶんと昔からお世話になっています。
照明メーカーの中で最もリスペクトしているから、僕としては出来上がりがとても楽しみな現場なのです。

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このメーカーが作る素晴らしいプロダクトは、インテリアは勿論、アウトドア向けのものが特に魅力的です。
だから導入部分のテーマは夏の夕暮れ時、アウトドアでのひととき。
この会社で働く方々が一つの家族のように見えるようなあり方を提案しています。

デンマーク人は、特に夏、食後の団欒の時間、日没後のブルーモーメントならぬブルーアワーを楽しみます。
日本では一瞬で変化してしまう写真家泣かせのこの美しい群青色の時間。太陽高度の低いデンマークではとても長く持続するのです。
そして、この時間を家族と、友達と、恋人と、心地よい団欒のひとときとして楽しむ習慣があるのです。
だから、そんな国で考え抜かれたアウトドア照明器具のデザインがこれほどにも美しく魅力的なのは当然のことだと言えるでしょう。

また、ここではいくつかの家具も製作します。いずれもすぐにアウトドアに持っていけるものばかりで構成するというのは私のこだわりです。

ルイスポールセン セミナー

20120627.jpg先週に引き続きルイスポールセンショールームでのセミナーに参加した。
ルイスポールセンはデンマークの照明器具メーカーで、特にポールヘニングセンデザインによる対数曲線を断面構造に持つシェードのランプシリーズが有名だ。
シェードへの間接光を自在にコントロールすることによりグレア(眩しさ)の無い柔らかな明かりを目指している。

セミナーからの帰り道、渋谷駅前に新しく完成したビルを見上げると、窓際の天井を埋め尽くすダウンライトが夜空をバックにギラギラと目に突き刺さった。これはちょっとした光害だな、と改めて思った。

水槽照明

現在、内装を担当している大型の住宅の現場。
この現場に設置される大型水槽の製作打ち合わせが佳境を迎えた。
特に水槽に組み込むハイパワーな照明器具を厚さ40ミリに設定した可動蓋の中に仕込まなくてはいけない。
そのためにいくつものLEDを試作してもらって検証を繰り返している。
今日の試作品は厚さわずか12ミリのアルミ製ヒートシンクに埋め込まれたハイパワーLEDユニットだ。
放熱が与える水温への影響が懸念されるが、納まり上の出来上がりは期待できる。
水槽屋さん、照明器具屋さん、ステンレス板金加工業者さんとのコラボで来月には姿を表す予定。

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ルートロン修理

石神井の実家の照明が点灯しなくなったので僕が見に行けるまでの間しばらくスタンドを使ってしのいでもらったが、結局僕がみてもどうにもならず、ルートロンアスカのS氏に依頼して修理をすることにした。
今なら配線の状態、シーンの設定値、全て記録で残しているので誰がみても分かるようになっている。
しかし、14年前に手がけた実家の場合は全く書類が残っていない。
自分の家だという油断もあって配線もどこがどうなっているのかサッパリ覚えていないのだ。

20111222.jpgそんなことも含めてS氏に相談したところ、ルートロン社内でもそうした問題に直面していて、どこから買ったか分からない器具や、倒産や廃業など施工者不在のケースなど、一般の電気屋さんでは手が付けられない現場がたくさんあるそうだ。
そうした現場を救うためにちょうど体勢を整えたばかりという。
渡りに船とばかり、この年の瀬の慌ただしい中、無理云って朝一番の調査を段取り、現場立ち会いしてきた。
結局、1時間程の調査でスイッチ本体の単純な故障と分かり、スイッチ交換で無事点灯を確認した。
ついでにシーン設定も再度行い、ロックを掛けた。

石神井公園から理科大まで2時間かかる。
午後の授業に向かうために小走りで駅に向かった。
寝坊して試験に遅刻した33年前を思い出した。

照明調整

今週末引き渡しする東中野の住宅の改修現場。
今朝から、家具什器、カーテンを全て順次納品。
いつもなら、僕も朝から現場に張り付いて指示出しするのだが、今日は、スタッフにお願いし、僕は事務所で湯河原と軽井沢の別荘計画に集中させてもらう。

20111019.jpg締めの照明調整作業は僕の出番。
夕暮れを目がけて現場へ向かった。
駅から現場へ向かう道、空が次第に薄紫色に変化する。

美しい。
どんな照明もこれには勝てないなあ、、、と、しばし立ちすくむ。

我々設計チーム、照明メーカーのヤマギワ、ルートロン、そして、電気工事屋さん、工務店、施主、さらに飛び入り参加したルイス・ポールセンのA氏を含め、総勢14名でペンダント照明の高さ、調光のゲージ、シーンの組み立てを決めて行く。
どうにもできない問題点も最後に発見してしまったが、完成したのは23時を回る頃。
終電の時刻もあるのでとりあえず今日のところはこれにて終了。
週末の引っ越しが終わってからもしばらくは手直しが続きそう。

ブルーアワー

日没前のまだ空がうっすら明るく青い光に満たされる時間がある。
我々はこの時間を「ブルーモーメント」と呼び、特に建築写真家はこの時間を狙ってメインカットを決める。
モーメントという名の通り、ベストなタイミングはほんの一瞬。
5分くらいではないだろうか。
この時間を待てずにシャッターを切ってしまうと日中のぱきっとした明かりとも違ったつまらない中途半端な絵が出来上がってしまうのだ。

かつて一度経験したことがある。
九州のある現場、なかなか沈まない夕陽と帰りの飛行機の時間を天秤にかけながら粘りに粘ってそれでも限界まで引っ張ってシャッターを切った。
しかし、東京に帰って現像した写真は全くブルーになっていない。
結局この現場は再撮影する事に、、、

ところが、デンマーク人にブルーモーメントといっても通じない。
緯度の高い北欧では水平線をなぞるように陽はゆっくり沈む。
だから日没後の青い時間も1時間くらい余裕で続く。
そんな時間の事を彼らは「ブルーアワー」と呼びとても大切にしている。

今日は来日したデンマーク・ルイスポールセン社のショールーム・マネージャーであられるリズベス・マンスフェルドさんの「センス・オヴ・ライト」と名付けられた住宅照明レクチャーに参加した。
彼らが作りだす美しい照明器具。
それらは一日のうちで最も美しいこのブルーアワーを楽しむためにあるといっても過言ではないかもしれない、と感じた。

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ルートロン Credenza

震災以降節電意識が高まり、「これまでの照明環境がなんとも間抜けに明るすぎた」という認識がやっと世の中に浸透した。
僕の家は賃貸のアパートだが、家中のほとんどのスイッチは調光スイッチに交換してあって僕は必ず半分くらいに落として使っている。
しかしこれまでは、いつの間にかまたマックスに切り替わっていて、また再び僕が絞る。
すると誰かがまたもや元通りに、、、
と、これまで常にイタチごっこが続いていた。
ところが三週間前の大模様替えをきっかけに、やっと家族みなの理解が得られたようだ。
食事の時間になるとあかりがぐっと落とされ、また、廊下の照明も絞られている。
単に省エネということではなく、照明のバランスを調整することでインテリアの雰囲気ががらっと変わることを家族みなが改めて認識したということだ。

そうやってみて初めて逆にあかりが足りないことに気がついた。
機能的なあかりは充分足りているが、演出のあかりが足りないのだ。
そこで、部屋の隅にスタンドや間接光を足してゆく。
そんなときに活躍する簡易型調光器がルートロンのCredenzaだ。
誰でも簡単にスタンドのコンセントと電源の間に噛ませて調光出来る器具なのだ。
お月様くらいの明るさにぐっと絞ったほんの僅かな電力をプラスして気持ちよく暮らす。

LEDや蛍光灯を使った器具はまだまだ調光に馴染まないものが多い。
あかりの楽しみは調節出来てこそ初めて味わえる。
そんなあかりの楽しみをたくさんの方に手軽に楽しんでもらえるものとしてお勧めしたい。

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キャンドルスタンド

北欧の家具やインテリア商品を取り扱う㈱KEIZOの砂原さんから新製品の展示会へのお誘いを頂いた。
デンマークの「By Lassen」の小物。
日本初上陸となるこの製品は、デンマーク人建築家 Mogens Lassen (1901-1987)のデザインによるもので、ポール・ケアホルムも愛用した逸品とのこと。

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ちょうど、昨日のブログで語った通り、僕はロウソクのあかりに魅せられていて、昨晩、ブログを書きながら、キャンドルスタンドのデザインに思いを馳せていたのだ。
だから、グッドタイミング!と、嬉しい気持ちで「By Lassen」のキャンドルスタンドを見させて頂いた。

他に1/6のエッグチェアのミニチュアもあって、写真は仲良く並んだポール・スミスバージョンとKENZOバージョン。
ただし、値段は聞いてびっくり!

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詳しくは 株式会社 KEIZO

展示会の後に向かったのは、東中野の住宅。
ここでは連休前に一旦行ったルートロン調光の設定を再調整する作業をした。
全体を見渡し実際に操作してみてコントロールのタイミングと色温度、そしてこれらを総合して合わせる作業を繰り返し行ない、直してゆく。
徐々にブラッシュアップしてゆくのだが、そんなときに僕が使う表現は、十五夜の上がりたてのお月さまの色、とか、浮遊感のある蛍の光、とか、点きたてのロウソクの炎の色、とか誰もがきっと心の中に持っていることばだ。
少しずつ皆の感性が融合して完成に向かう。

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