桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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Google map の旅

イラクの都市、サーマッラー(سامراء Sāmarrāʾ)。
チグリス川に面した、メソポタミア文明の都市だ。
2007年に「サーマッラーの考古学都市」としてユネスコの世界遺産に登録されたが、同時に危機遺産登録もされている。
特にここに現存する「マルウィヤ・ミナレット」は圧巻だ。

仕事に追いつめられる年末は、朝から晩までひと呼吸も外の空気を吸うこと無く事務所に缶詰となる。
設計以外にも会計の処理やら年賀状やらの事務仕事も多い。

そんなときのおやつの一息は世界旅行だ。
今日はイスラム建築の本を手にとりひと通り眺める。
その中で一番印象的な建物をGoogle mapで住所と名称を手がかりに探す。
空中から見た平面形状が理解出来ていればこれでほぼほぼ見つけられるのだ。

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あった、あった。
危機遺産登録ということもあってマップ上に早く観に行かなければならないマークを入れる。
しかし、いつになったらいけるのだろう。
平和を祈って仕事に戻る。

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軽井沢、竣工まであと2週間!

今日の軽井沢。
またまた寒くなってきました。
先週末、少し雪が降ったそうです。

20141211.jpegコンクリート打ち放し部分は見事に失敗していますね。
こういうとき、コンクリート打ち放し専門の専門補修屋さんという職種があって、彼らの手にかかると、どんなに酷く失敗しても「きれい」に打ち放し「仕上げ」に直してくれます。
ならば、普通型枠のコンクリートを適当に打っても最終的には「立体的に見える絵」で美しくしてもらうこともできることにもなってしまいます。
写真で撮ると打ち放しに見えるビニールクロスがありますが、それと同じことなのですね。

ですが、残念ながら絵を描いて補修するのが僕はどうも誤摩化しているよにしか思えなくて嫌いなのです。
クライアントさんにも、化粧を施したところで中身は変わらないこと、そこに意味を感じないことを伝えます。
むしろエクボもかわいいと思えるように全体の雰囲気を作り上げることが大事だと考えています。
だから、先ずは洗浄を指示、洗いをかけた状況を見てこの失敗を生かした最終仕上げを考えます。

本当のところ、工程が余りにもずれ込んでいて、細部にこだわっていると怒鳴られそうな状況ではありますが。。。

星いくつ?

20141208.jpg料理の美味い、不味い、は嗜好の問題なので、人によってその評価は180度異なる。
だから、嗜好の似ているもの同士ならある程度似通った評価をくだすことが出来るだろうけど、ジェネラルにとなると、とても難がある。
最近はレストランやホテル、全てポイント評価が付いていて、これまでのミシュランのように編集人による選ばれたものの中だけの話ではなくなり、拡散的かつ統計的に全てが順序付けられ、点数化されてしまう、という、かんがえてみれば、とても恐ろしい世の中になったものだ。

そんなことを言いながら、ひねくれ者の自分もお気に入りのお店の点数を時々チェックしては、「点数が伸びないのは世の中に迎合していない証拠。素晴らしい!」などと、余計なことを考えたりしている。

これは日本語表現の問題なのかも知れないけれど、食べたことないもの、経験したことのないもの、に対するネガティヴな反応を時おり耳にする。
例えば、あるレストランで食事をしたが、あそこは不味かった、最悪だった、とか。本当にあの国には美味しいものが無い、など。

僕は、「他には無い、そこでしか食べられない味」に魅せられる。
しかし、こうした味は意外に評価が低いものだ。

僕は、子供たちに言い聞かせていることがある。
初めて食べるもの、初めて食べる味、に対していきなり「不味い」というな。
慣れていない、口に合わない、は、君の問題なのだから。

生理的に吐きたくなるようなものでなければ冒険心を持って慣れてみよう。口に合わせてみよう。

きっとそれをご馳走として食べている人たちの気持ちになれれば美味しく味わえる筈だ、と。

さて、僕も空間を作る料理人だ。僕の料理が口に合わないと考えるひとがいても仕方ない。でも、一回で拒絶するのではなく、2度3度と試してみてからでも良いのではないか?
その間に徐々に美味しいと思ってもらえたとしたら、それは設計者冥利に尽きる。

岩手山北山麓の街から

20141205.JPG今日はいつもの様に岩手山北山麓の街まで日帰り弾丸出張してまいりました。
ここから見上げる岩手山は本当に美しいです。
僕が毎回ほんの少しの時間ですが、この風景を見上げることで元気をもらってかえれるというのは本当にマジックです。
そんなマジックが、いま、数字的には限界集落一歩手前の所まで高齢化が進んだこの地域で関わっている、福祉と医療の難度の高いテーマを解決する大きな柱になるはずなのです。

残念ながら今日は岩手山は望めなかったけれど今シーズン初の雪景色を満喫しました。

軽井沢

20141204.JPEG軽井沢の風景も寒々としてきました。
軽井沢の別荘新築現場では12月24日完成に向けて工事が進んでいます。
ものすごく細長い土地なので、アプローチがポイントになります。
ですが、寒冷地なので冬に外構工事は出来ません。
先ずは建物を暮らせる状態にしてから、外構工事は来春以降、少しづつ時間をかけておこなっていくことになりそうです。

内部の仕上げ作業はヒーターを入れているのでポカポカ暖かいのですが、外部の作業をする大工さん達は大変そうです。
寒いですね、と、外で作業をしていた年配の大工さんに声をかけたら、今日は暖かいよ!とかえってきた。
気温は4度。
本格的な寒さはまだまだこれからです。

地盤調査

9月22日に発生した長野県北部の地震で被災された方々にはお見舞い申し上げます。

さて、この地震多発地域で私たちが建築をするということは大変なリスクを背負っていると考えられます。
建築はコストの関係からだけみると出来るだけ地盤の良好な土地であり、かつ、基礎にかかる荷重はなるべく小さい方が基礎にかかる費用が低減できるから望ましいです。
しかし、事業性の問題や、先祖代々住み継がれてきた土地であるなど、様々なファクターがからむとなかなかそうも言っていられないことになります。
だから、プランニングにあたり構造検討を先送りしていると小さな建物でも数十メートルもの杭が必要になってしまったりして、採算上の合理性が見えない泥沼に踏み込むことになります。

20141125.jpg今日は来春着工予定の集合住宅のための地盤調査の報告です。
計画建物は鉄筋コンクリート造4フロアとなりますが、既存建物とほぼ同じ位置に建てますので、本来ならば解体を終えてから地盤調査のためのボーリングを行ないます。
しかし、昨今の建設コスト高騰のあおりからなるべく早い時期に基礎にかかるコストを確定して上部に許されるコストを逆算したいと、今回は庭の空地の一部をチェーンソーで切り開き、力技で小型のボーリングマシンを設置しました。
これらの機械は全て人力で分解して運搬して再組み立てして、と、人海戦術です。

日々更新される速報データをにらみながら土質試験を追加したりして、構造設計は慎重を期しています。
決しておろそかにできない重要な場面なのです。

南イタリアの旅 最後に

旅の間に書いていた日記はこれが最後です。
ずいぶん時間が経ちましたが、最終回です。

今回は旅の雑感。

食事
イタリア人はとても良く食べます。
美味しいものばかりなのですが、僕たちにはポーションが多すぎます。
イタリアだけに限らず昔からこのことは僕たちの胃袋を悩ませてきました。
ちょっと前までは一皿を二人三人でシェアして食べるとお店からは嫌な顔をされることがありました。
しかし、今回の旅ではそのような事は全くありませんでした。
星つきホテルのダイニングでも僕たちは家族三人で前菜一品にセコンド一品、もしくはセコンド一品にメイン一品、あるいは前菜一品にメイン一品が基本でした。
ピザに至っては無理せずに一枚をシェアすればそれで充分でしたし、お店も嫌な顔ひとつせずに、とてもフレンドリーな対応をしてくれました。

信号機
今回南イタリアを千キロくらい運転しましたが、信号機はどれくらいあったでしょうか?
恐らく全部で十数カ所だったかと思います。
こちらにはロータリーという素晴らしいシステムがあります。
また特に都市部では混沌としていて、マナーが悪いと文句を言う旅行者の方も大勢いらっしゃるかと思います。ですが、実はここにはとても重要なルールがあります。
それは徹底した左側優先です。
ロータリーも徹底した左側優先が体に染み付いているから成り立つシステムなのです。
一昔前まで車のドアミラーは左側しか無かったくらいです。
右から車が飛び出してくる事が絶対にありません。
右側から追い越される事も絶対にありません。
そのかわり追い越し車線で後続を確認しないでのろのろ走っていると容赦なく後ろからあおられることになります。
残念ながら現代の日本ではひととひとの関わりに秩序が不足しているのでその代わりに信号機が林立しています。
こんな無駄は早くやめにしたいですね。
信号機一基作るのに何千万とかけているのですから。

と、思っていたら、日本でもロータリーを普及させようとする取り組みが始まっているのですね。
先日、旧軽井沢に新しくロータリーができていました。
しかし、回転する向きが逆になるので慣れるまで気持ち悪いですね。

余談ですけれど、アルフレックスのカーサミア河口湖というリゾート型のショールームがあるのですが、そこの設計はイタリア人なので、ロータリーは反時計回りです。ここで一周した後に気持ちよく一般道路に出て、その後、対向車がくるまで全く気づかずに右側を走り続けたことがあります。怖いですね。

車/燃費
イタリアはガソリンがとても高いです。
リッターあたり1.80ユーロ前後でした。
日本円にすると250円以上になります。
僕たちの使ったフィアット500のメーターにはお勧めシフトチェンジサイン表示がついていました。
このガソリン価格ですからエコ運転が奨励されているのも頷けます。
こんなことでエコ運転しているイタリア人は不在だと思いますが。。。

車/駐車事情
地中に歴史遺産がまだまだ多く眠っているイタリアでは地下駐車場建設はできません。
だから車は路上の指定場所に停めることになります。
車長プラス50センチ程度の縦列駐車が基本ですので、このこと、つまり、前後の車が出られる寸法間隔を予測して停めないと後でバンパーがへこまされてもそれは自己責任です。
逆にこちらが選んだ駐車場所が狭すぎて前後の車両に傷をつけたならばそれは選んだこちらの責任なのです。
そんな具合ですから実はここ数年で革新的にパワーステアリングが進化していました。
僕たちの使ったフィアット500は気味が悪いくらいハンドルがくるくる回りました。

車/グーグル地図
今回初めてiPhoneのモバイルデータ通信でグーグルによる道案内を使いました。
これは完璧です。
日本語で「ロータリー◯番目の出口を右に進んで下さい」などと、どんな田舎の小さなロータリーも見逃すことはありません。
旧市街の複雑な一方通行の迂回も完璧です。
よく以前は同じ所をぐるぐる回り、何度やっても目的地にたどり着けない焦りを感じたものですが、もうそんなことが嘘のようです。

20010925Sicilia-25.jpegさて、次のディスティネーションは既に決まりました。
シチリア、再び、です。
以前、ナポリからパレルモに船で渡ったことがあります。
当時1歳半だった長女と今は亡き妻とともに訪れました。
長女は行く先々で大歓迎を受けました。

そこで次回は、まだ訪れていない、シチリア南東部とマルタをさまよってみたいと思っています。

旅行の話は備忘録にもなるので、僕もついつい力が入ります。
長きにわたり、おつきあいいただき、ありがとうございました。

Works更新のお知らせ(Moctave Showroom)

今年11月に竣工したMoctave ShowroomのWorksをアップいたしました。
ぜひご覧ください。

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