桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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Column

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和やかな内覧会

SEKI DESIGN STUDIOの関さんからご案内いただいたマンションリノベーションの内覧会にいってきた。
事務所からも近く、かつて設計した渋谷の住宅の現場近くにある。
見せていただいたのは築30年のマンション最上階、120m2ほどのスペースの全面改修。
施主と施工者を交えたトークセッションもあり、関さんの人柄もあってなかなか和やかな内覧会だった。

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運動不足

ここ3週間ほどコラム更新をさぼった。
これまで朝のジム通いはさぼってもコラムはあまりさぼることはなかったのだ、、、
いつもなら忙しくても仕事以外の自分の予定は変えることはなく、映画や美術展を観に行く時間は家族の時間とともに別勘定だったり、食事やショッピングもいつもと変わらず、そうしたときに忙しそうなそぶりは一切無し、というのが、僕のやり方だったのだ。

要因を考えると、やはり、体力が落ちた、のひと言に収斂できるのではないか?
だから、まずはジム通いを復活しよう。
連休が明ける明々後日から!

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家具講義

教えに行っている理科大理工学部建築科の後期授業が始まった。
夏休み中は楽させてもらったので、後期初回の授業では頑張って家具のレクチャーをすることにした。
設計課題が家具のパビリオンということで、そのためのヒントを語る。
最初は自分の好きな家具を並べて思いを語ろうと思っていたのだが、自分なりに整理してゆくうちにいつもの様に深みにはまった。
前日は台風上陸。
この日予定されていた大きな打合せがキャンセルとなった。
結局、まる一日かかって完成させた資料は削るのも惜しいくらい膨大に。
二十世紀の多くの建築家は自分が創り出す空間を表現するために、何故家具を作らなければならなかったのか、プロダクトとしての家具が確立した今、多くの建築家たちが興味の対象としての家具から距離をおいてしまったのはなぜか?
改めて考えてみると得るものが多い。
理工系の学校なので、家具までの思いを持った学生はまだ少ないだろう。
立ち会った院生や教員たちも、なるほど、と思ってくれたようだ。
人に教えることで自分が得るものも多い。

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見た事ないものに対する不安感と無難なものに対する安心感の狭間で

依頼された仕事はどんな内容であれ、どのように楽しもうか、そして、そこで行ったワークがどの様にその後の設計にフィードバックし、活かすことが出来るものかと考える。
四年前に関わったあるマンションのモデルルームのデザインワーク。
設計を全て終え、さあ、着工か、となった時にリーマンショックで頓挫した。
デザインフィーは清算したけれど、実現しない寂しさを味わった。

今回、やっと販売の見通しがつき、再開するという連絡を受けた。
しかし、以前のプランとは全く異なった計画に変更されているため、また一からの提案となる。
でも、僕の方も以前の焼き直しをするつもりは全くなくて、いまの気持ちで最初から考え直す方が楽しいと考えている。

マンションのデザインワークは不特定のクライアントの姿を想像することから始まる。
中間報告をする今日、ある家族のシーンを切り取ってカバーストーリーを書き上げた。
フィクションだけれども自分というフィルターを通して語ることで、これまで見かけなかった集合住宅の住まい方とそのためのプランニングが見えてくるのだ。

一方で、景気が低迷する今、建主側はただひたすらに慎重ムードだ。
したがってちょっとでも尖った提案に対する抵抗感は相当に強い。
見た事ないものに対する不安感と無難なものに対する安心感の狭間で葛藤するのだ。
しかし、そういう今だからこそ誰かが未来を切り開かなければいけない。
そんなリスキーな役を僕が引き受けようとしているのだ、と、考えるとますます楽しい。

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津和野

朝、とろんとした湯にゆったり浸かり、チェックアウトして駅に向かう途中で「中原中也記念館」を見学。
そしてまた「SL山口号」にゆられて駅弁を食べながら津和野へ。
機関車の汽笛が山あいにこだまするのを聞くとタイムスリップしたような感覚だ。
ひとけのない沢沿いの小道を登って乙女峠の「マリア聖堂」へ。
ここは浦上の隠れキリシタン改宗のための拷問の地だ。
そんな史実とはうらはらにこの上なく美しい佇まいがあった。

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7時をまわれば全くひとけの無くなる街を散歩する。
所々用意されたレトロな街灯の暖かなひかりにほんのり照らされた街並が美しい。
昼とは全く違う世界がそこにあった。

湯田温泉「中原中也記念館」

普段殆ど見ることのなかった航空会社からのお知らせによると、8月で期限が切れるマイルがあるとのこと。
そんなこともあるんだ、、、それならば、と、2歳の娘と二人、飛行機に乗ってどこか週末旅行してこようと思い立った。
そこで選んだのが、津和野。
そんな事でもないとまず行きそうもないエリアだ。
一日一便の萩・石見空港へは昼前に羽田を飛び立つのでゆっくり出発出来る。
そこから、ローカル線に揺られて津和野には午後3時前に入る。
すると週末だと津和野から小郡にむけて「SL山口号」という特別列車が出ている。
そうかそれならば、と、予定修正。
湯田温泉泊まりで「中原中也記念館」を見てこよう。

これは1992年に実施されたコンペにより実現した建物だ。
最優秀は当時槇事務所から独立したばかりの宮崎浩さん。
スケールを押えた500㎡と小振りな建物の中を巡ってゆくと制御された開口部から時折覗く外部が印象的だ。

ところが集中豪雨の影響で湯田温泉に到着したのは5時間遅れで夜の10時。
しかし、1時間に一本も走っていないローカル線だから5時間待たされても誰も文句を言わないのがとても良い。
これが東京なら駅員に詰め寄る輩が何人もいただろう。
そんなのんびりとした時間に追われない旅もとても良い。

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ショールーム巡り第三弾

現在かかわっている変則プロジェクト。
設計は全て出来上がっていてすでに着工済み。
いまからインテリア全般を考え直し、さらに、全体の使い勝手を検証して建築にフィードバックする。
そんな役目を依頼された。

依頼が変則ならばやり方も変則にしよう。
と、内装のプランニングの方は取り敢えず一旦隅に置いておいて、いきなり、カーテン、家具素材、照明器具のセレクション、、、、
つまり、毎日触れるものから手をつけてゆくことにした。
クライアントからするとここが一番思いを入れやすい部分なので、ここを設計時点でスルーしてしまった事に対してクライアントの不満があると考えられるからだ。

僕が住宅の設計をするときには設計を進めながら同時に家具、小物の提案もする。
この家具を置きたいからこのサイズ、この照明器具を置きたいからこの天井高、と、わかりやすい形でクライアントにも設計に参加していただく。
いきなり建築の話をしてもさっぱり理解してはもらえないからだ。
実際はこのサイズの空間を作りたいからこの家具を置きましょう。だったり、この天井高を作りたいからこの器具を吊りましょう、、、と言うのが正直なところなのだが、それでは説得力が今一歩なのだ。
また、早い時期に家具の話を詰める事で世界中のあらゆる家具がオーダーする事で自由に手に入れることが可能になるのだ。

今日は午後から施主と関係者あわせて6人で5軒のショールームを回った。
これまでの2回で10軒回っているので今日で15軒回ったことになる。
おかげで殆どの情報共有が出来、意見の対立するご夫婦の意見調整も出来た。
ここから一気に内装のプラン二ングを仕上げて行くことになる。

ゲリラ豪雨の中、皆さんお疲れさまでした。

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250人乗りエレベーター

午前中は小雨の降る中、土地見。
久々の田園調布だ。
駅を出て階段を上ってゲートを潜るとき、なんとなく人の庭に入らせてもらうような気持ちになるのは自分だけだろうか。

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事務所に帰ってからの打合せは昇降機メーカーさん。
どうしても麻雀をしたいとおっしゃるクライアントのご主人。
しかし、お世辞にも美しいとは言えない麻雀機械。
デンと部屋の真中に鎮座したら興ざめだ。
だから何としてでも普段は隠しておきたい。

あれこれ考えるうちに「007」みたいだけれど、床を上下昇降させて普段は地下ピットに隠してしまおうということになった。
今日打合せしたのは偶然見つけた昇降機メーカーさん。
聞けば油圧シリンダーを使って動かせないものはない。
なんと、かつて250人乗り昇降機をつくったこともあるという。
だから、麻雀卓を床ごと地下ピットにしまってしまうなんて事は朝飯前の仕事だ。

そんな力強い味方を得てプロジェクトはうまく行きそうだ。

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