桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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Airbnb で「オークフィールド八幡平」に滞在する

この7月からサービス付き高齢者住宅、オークフィールド八幡平のうち私が管理するお部屋で「Airbnb」をはじめとする民泊運用を始めました。
この夏には10組21泊分のお客さんをお迎えしています。

先日は、airbnbで私の部屋に宿泊いただいた二組目のお客さんで笑顔の素敵なお二人がピアノとボーカルを入居者の皆さんの前で披露してくださり、実に素敵な交流の時間を過ごさせていただきました。
多世代交流の実践中です。

20170828.jpg

こうした交流の仕掛けに加えてもう一つ、わたしの娘がオークフィールドに暮らし始めたこともあって、近頃入居者の方々の表情が更に明るくなったとここで働く誰もが感じています。
入居者の中には要介護と診断されている方もいらっしゃいます。しかしながらここに入居して暮らし始めてからそうした介護度の進行が横ばいになったとの主治医からの報告もいただくようになりました。
子供達が訪ねてきてふれあえる仕掛けを取られているところは他にも多くあるように思いますが、子供や旅人が一緒に一つ屋根の下で共棲している事例は滅多にないのではないかと思います。
私は子供が傍にいるだけの慰安訪問ではなくって、常にそこに同居している子供に「何かをしてあげたい」、とか、「何かを教えてあげたい」、とかの欲求がそこにあるかないかはとても重要なのではないかと考えています。
他人同士であっても家族のように自然に共棲していることが最も効果的なのではないかと思うのです。
そのあたりもデータで取れると良いなあと期待しています。

また地域で育った子供たちができるだけ早く地域に戻れる仕組みを作らないと地域は消滅します。

子供が核となった地域移住というのがこれからのニーズとして大いにありそうな気がします。
そのためには子供の育成が重要でその結果として高齢者の生きがいが付いてくるようなデザインが重要だと感じています。
そうするとそこに雇用が生まれる仕組みです。
子供を産んでも地域が見守ってくれるのであれれば、すぐに共働きで仕事に復帰できるわけですから、バンバン産んで育ててもらう仕組みが作れるわけです。

そんな実験を楽しく実践しておりますので、ぜひ皆さんも遊びに来てください。「百聞は一見に如かず」ですよ。

オークフィールド八幡平Airbnb、予約はこちらから

また、大学関係者の方へ、こうした研究テーマを持たれている方々でご興味を持たれた方々もぜひ足をお運びください。お待ちしています。

久しぶりの更新です。

久しぶりの更新です。
忙しさを理由にコラムの執筆をサボっておりました。
ところで、フェースブックのお友達は皆さんご存知かと思いますが改めて報告です。

この二学期から三学期にかけて私の下の娘(小学校三年生)が岩手県八幡平市の小学校に転校することになりました。
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生徒数1080人の東京都世田谷区のマンモス校から全校生徒48人の小さな山の学校への転校です。クラスメイトは2、3年複式学級で11名、3年生は6名です。住まいは私が設計した高齢者住宅、オークフィールド八幡平の一部屋です。
このオークフィールド八幡平にはたくさんのお父さん・お母さん・お爺さん・お婆さん、おまけに地域おこし協力隊の27歳のお兄さんまで揃って一つ屋根の下で暮らしています。実はこれは昔の大家族制の姿そのものなのです。それで私は時々東京に出稼ぎに行っていると言う具合になります。もちろんその間彼女は一人暮らしです。それでも前述の通り常に人と接していますので寂しさを感じている暇はないわけです。
そこで私は、「子育ての責任は親の責任だけど、見守るのは地域」という、大家族社会だった頃の日本のコミュニティーのありようを実践したいと思っています。長年培った大人たちの暮らしの知恵が子供を育て、子供との関わりから生きがいや喜びを得る、そんな社会の姿です。今後オークフィールドを拠点に地域連携で子供の教育環境を考える場を作れないかと模索しています。また冬の寒さ、厳しさから学ぶものもたくさんあると思います。
山の学校の夏休みは短く、8月18日の金曜日が始業式でした。短い夏が終わるとすぐに冬がやってきます。今は毎日畑仕事を楽しそうに手伝っている娘ですが、農閑期の冬こそ自分と向き合える良い機会がやってきます。教育は地域で暮らし続けるための最大のテーマです。地域で暮らし続けながら将来の夢を実現する。東京で暮らしていたら到底学べない、そんな「まなびかた改革」が実現出来たら最高です!
そして僕は今、都会の子供たちが移住したいと思えるような魅力ある地域づくりに向けてアイディアを練っていくことをライフワークにしたいと思っているところです。それには私一人では限界があります。ぜひご賛同いただける方はご協力ください。
また、自分の娘、息子もそんな暮らしにトライしてみたいのだけど、とお思われた方もいらしたらぜひお声掛けいただけると嬉しいです。
この秋、10月第二週末、14日、15日にはイベントも予定しています。詳細はまた追ってお知らせします。

Works更新のお知らせ(駒込の集合住宅 ブランシエスタ駒込10階内装)

今年7月に竣工した駒込の集合住宅 ブランシエスタ駒込10階内装のWorksをアップいたしました。
ぜひご覧ください。

「芝白金台ホームズ」竣工パーティー

港区白金台にこの夏に完成した集合住宅ではオーナー姉妹お二人が暮らし始めて二ヶ月たちました。
先々週の末に完成をお祝いする竣工パーティーがオーナー宅で催されました。
僕は娘を連れて訪ねて行きました。
当日は工事関係者、不動産関係者、友人、知人、近所の方々、など、たくさんの方々がお祝いに集まりました。
 
20161104-1.JPGこの集合住宅はオーナー2戸、賃貸7戸の集合住宅です。
シェアハウスではない通常の集合住宅ですが、個性的で素敵な入居者が徐々に集まり始めています。
僕は、僕の役割を「オーナーがこの先むかえる高齢期のコミュニティーを自ら創りだすためのお手伝いをすること」と考えています。
この日来ていただいた、地域再生を専門に手がけておられる方が「僕は地方のコミュニティーのことはたくさん研究してきたけれど、自分の住む東京のコミュニティーにはあまり縁がなかったよね~」と反省交じりに語っていたのがとても印象的でした。
 
これから賃貸の入居者の引っ越しが始まり、ますます面白くなりそうな様相です。
一緒に住んで暮らして欲しい入居者から「選ばれる」賃貸住宅というあり方はオーナー賃貸ならではの企画と言えます。
今後が楽しみです。
しばらくしたらまたご報告させていただきます。
 
現在残り3戸。「芝白金台ホームズ」という名前で賃貸募集中です。

静かな社会問題

先週末のことです。京王線の終点新宿駅で電車を降りようとしたときのこと。京王線の場合、「下車専用口」と「下車のち乗車の出入り口」が時間差で開いて混雑緩和を図っているのですが、僕は混雑する「下車専用口」を避けて「下車のち乗車の出口」から出ようと待っていました。ところが扉の向こうには我さきにと乗車順位を競って身構えているお年寄りがいます。ちょっとこれはヤバイかなと考えた瞬間に扉が開き、同時にその爺さんが僕に驚くほど強烈なタックル。小二の娘の手を引いた僕はヨロヨロっと体勢を崩しながら振り返って爺さんの方を見ると、「バカヤロウ!コレは出口じゃねえんだよ 怒」と、いきなりキレられてしまいました。扉が開く前からカモと狙われていたのですね。見事鬱憤ばらしの標的にされてしまいました。

仕事柄、元気な高齢者を応援する立場にあるのですが、ここまで元気すぎるのも困ったものです。
実はこうした経験はこれまでも何度かあります。
最近特に顕著になった気がします。

20161102.jpg先日見つけた記事からの抜粋です。

「煙草の吸殻をポイ捨てするのは、みんな60代以上。せっかくきれいな場所なのだから、この美しさを保ち続けたいと思って注意しても、逆切れしてしまうのもこの世代で、注意しにくいんです...」
とは、沖縄のマングローブツアーの若者のセリフ。こうした、高齢者の公共マナーの悪さは時々耳にすることがある。

この問題について、特定非営利活動法人「老いの工学研究所」が2015年3月に「世代別のマナーの状況」について独自調査。20~81歳までの151名の回答結果をまとめている。

この調査では、電車内・お店・公道でのマナーが悪い、交通ルールや礼儀・規範を守らない、見苦しい振る舞い・無神経な振る舞いがある、などの項目を、若手・中年・高齢の年齢層と男女別に分け、質問しまとめたもの。その結果を見ると、「人目をはばからない」で1位になったのは高齢・男性で52%。高齢・女性は36%程度と全体の4位。特に男性は、年齢とともに「人目をはばからない」の数値は上昇傾向。因みに女性の場合は、中年女性がもっとも高い。

超少子高齢化のよのなかでは、自分たちが中心と考えてしまう高齢者の方も残念ながら多い。また、自分たちが今の日本を作ってきたのだという自負感が、横柄な態度やルール違反行動を助長させてしまうのかも。

とありました。

実はこれ、反面教師でもあります。
僕はいま、次々に新しく身につけた知識を駆使していたかつての自分と異なり、圧倒的に経験を引用して今の仕事や暮らしをしていることに気付きます。

ですから、はっきり言って思い込みが強い。時々よくこれまで56年間も間違いに気がつかずに生きてこれたなあと深く反省することがあります。また、いつの間に変わってたの?このルール。みたいなこともあります。

年を重ねるとこれまでの経験を頼りに行動しますので、ルールの変更とか制度の改変、マナーも時代とともに変化していくものだから、自分がまだ若くなんでも吸収していた頃のまま固まってしまった考え方はなかなか変えられないのかもしれません。

だからきっと僕も娘からはしょうがないなあ~とか、スタッフからもまた始まったなあ~とか思われているはずです。
同年代の皆さん!ウザい年寄りにならないためにお互い頑張りましょう!

もちろん、僕の周りの諸先輩方はみなさんとても素敵な方ばかりです。そのことも一言申し添えておきます。

サドメシ イワテメシ

20161031.jpg先々週末、佐渡に行って来たという話はブログにアップした通りです。
そして帰りにはエコバッグ一杯分の佐渡の食材を持ち帰りました。
まるで両親から聞き伝えの戦時中の買い出し風景そのものです。

ミョウガ、柿、栗、瓜、赤タマネギ、サツマイモ、ブドウ、イチジク、そして新米!
なんと、これらは全てお世話になっている方のお庭からの収穫です。
すべて無駄にすることなくありがたく頂きます。

さらに先週末は岩手県八幡平へ出張でした。
佐渡メシ三昧に続く岩手メシ三昧ではキノコ、リンゴ、ブドウ、そして三陸の海の幸など。

各地の素朴な美味しいものとの出会いがいま僕の楽しみの一つなのです。

今週末は闘牛と長寿で有名な徳之島(鹿児島県奄美群島)にいってきます。
どんな食材と出会えるでしょうか?

一昨日のこと

一昨日のことです。石破茂地方創生担当大臣(元)が僕たちの勉強会に現れ、ど迫力の生ライブで講演いただきました。原稿持たずに約20分 。最後に質問したいことがあったのだけど、「目ぢから」強すぎてひるんでいるうちにタイムアウト。

ここで、地方を豊かにするためのキーワードをいくつか。

「今だけ此処だけあなただけ」
とてもわかりやすいです。
いつ、どこに、誰に来て欲しいのか、明確に発信せよ。つまり、皆さんどうぞどうぞ来て下さい、ではなく、私たちが欲しいのはこんな人だ、ということを明言するということですね。

20161028.jpg「EEZ世界第6位の日本」
(EEZ=排他的経済水域)
世界第6位の豊かな漁場と70%の森林を合わせた農林水産資源は地方の資産です。資源を活用する、資源を輸出する、それだけの質と量は持続的活用が充分に可能、ということです。

ところで、日本の領土面積は約38万km²で世界第60位。しかし、領海およびEEZを合わせた総面積は世界6位となります。
ちなみに一位はアメリカ、次いでフランス、そしてオーストラリア、ロシア、カナダ、日本、と続きます。
水域面積も広大で、領海(含:内水)とEEZを合わせて約447万km²で世界第9位なのですね。

ここからしばらくは僕の備忘録。

ところで、日本の領海とは?
基線から最大12海里(約22.2km)までの範囲で国家が設定した帯状の水域であり、沿岸国の主権が及ぶ水域のこと。

もう1つ、日本のEEZとは?
1982年に第3次国際連合海洋法会議において海洋法に関する国際連合条約(国際連合海洋法条約)が作成され、1994年に発効。
同条約により自国の海岸線から200海里範囲内の水産資源および鉱物資源などの非生物資源の探査と開発に関する権利を得る一方で、資源の管理や海洋汚染防止の義務を負う。
日本政府は1983年に同条約に署名し1996年に国会において批准。とあります。
(国際海里=1852 m)

最後に、オックスフォード大学で日本学を学んだ、現在小西美術工藝社社長のデービッド・アトキンソン著「新・観光立国論」を読みなさい、とひと言いただき、皆で記念撮影。ガッツポーズを決めて足早に去って行きました。

Works更新のお知らせ(白金台の集合住宅 芝白金ホームズ)

今年7月に竣工した白金台集合住宅 芝白金ホームズのWorksをアップいたしました。
ぜひご覧ください。

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