桑原聡建築研究所

Satoshi Kuwahara Architectural Studio

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Column

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岩手行き

岩手行き

今、岩手県の八幡平で2つのプロジェクトが動いています。
一つは高齢者集合住宅、もう一つはリハビリを主体とした病院です。
どちらも敷地面積が1ha弱になるので、僕のこれまでの仕事の中では最大級となります。
だけど僕のやり方は普段の一戸建て住宅や別荘を考えるときと少しも変わりません。
朝、目覚めた時にベッドから見える風景が一番綺麗なプロポーションになるように開口部の高さと巾を風景を見る目線の角度から整えていったり、自分の部屋に帰ってくるのにできるだけ街に普通にあるようなノイズを敢えて持ち込んでみたり。
見かけの豪華さや風格と言ったものよりも「生きがい」や「楽しさ」に繋がっていくようなデザインを実現しようと戦っています。
監獄との違いを説明するのが困難なくらい、管理統制された、いわゆる「施設」計画とは明らかに間逆の方向を向いて考えようとしています。
管理側となるクライアントの方々に対してどのような言い方でこうしたイレギュラーを理解してもらえるのか、共感、賛同を得られるのか、スケッチブック片手に思考は続いていきます。

さて、今日は工事も折り返し点に来た高齢者集合住宅、第1期工事の上棟式がめでたく執り行われました。
明後日からの休暇を前に、朝から岩手に向かい、いま、夕日を見ながらの帰途についたところです。

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根津 はん亭

不忍通りの根津に「はん亭」という木造3階建の串揚げ屋さんがある。
ちょうど藝大と東大からそれぞれ坂道を下りた場所だ。
いかにも、という風情が光り輝き続けているお店である。

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学生時代はここで食べることはひとつの憧れで、◯◯先輩の卒制の手伝いをしたらここでごちそうになった、などと噂にあがったりもしたものだ。
だから、社会人になって給料を貰うようになったとき、何はともあれこの店に食べに来た。
まだ若かったし、もうこれ以上無理、というほど「大人買い」ならぬ「大人食べ」したものだ。

ところで、給料をもらったら◯◯を買う、とか◯◯を食べに行く、とかいったことの想い出を聞くとなかなか人によって異なった面白い話が聞けるものである。

今日は久しぶりにここで会食した。
メンバーは医療系の設計仲間。
健康に気遣って食べ過ぎには注意。
僕は串揚げ好きの僕の娘たちからクレームが出ないように先週のうちに別の串揚げ屋さんに家族で食べに行ってあるので、ややLDL過多かも。
しかし、これも夜の外出のための重要な気配りなのだ。

猛暑の地鎮祭

ここのところ毎日猛暑が続いています。都心の最高気温は35度を超えたとか言ってますけど、測定点はノイズが出にくい場所でのこと。実際の都心は車やエアコンの排熱、ビルやアスファルトの反射や輻射、などの影響で、40度はとっくに超えているはずです。夜になっても暑さは緩むことなく、、、ホントどうかなってしまいそうな。。。
そんな週始めのこの月曜日、港区の白金台で設計していた集合住宅が着工することになり、地鎮祭が行われました。

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現在、建設費はとても高騰しています。特にコンクリートの建物は高騰ぶりが顕著で、コストを予算内に合わせて着工させるのは設計するのよりも苦労します。
しかし、コストを合わせて着工しないことにはこれまでの長い時間をかけた仕事はすべて無駄になります。
だからなんとかしない訳にはいきません。
新国立競技場ではこれまでに設計に要した費用は精算されるようですが、一般の民間仕事ではなかなかそう簡単にはいかないことが多いです。

時々、異分野の方から建築家って儲かるんですか?などとたたわいない質問を受けることがあります。
しかし、たいていの建築家はう~ん、と下を向いて首を横に振るでしょう。
でも、仕事は楽しいですか?と聞かれたら、ほとんどの建築家はイエス、と答えると思います。
僕たちはクライアントの財産を預かって建築を作らせていただいています。
このことはとてもありがたいことです。
だからこのありがたい立場でいる以上、人が思いつかないような提案をしたい、なんとか見たことのないものを産み出そうと必死に考えます。
そこが建築を設計するときの面白さ、醍醐味の源泉といえます。

この白金台のプロジェクトもクライアントがお父様から継承した土地を生かしてご自分たちの生活を支えるためのとても重要なプロジェクトです。
来春の竣工に向けていよいよです。

さて、この猛暑。地鎮祭が終わって事務所に戻ると軽く熱中症と見られる症状が。
こんな暑さでも現場で作業をされている職人さんたちのことを思うと情けないですが、この日は無理をせず大事を取って早く家に帰りました。

Works更新のお知らせ(ザ・リッツ・カールトン・レジデンス)

今年3月に完成したザ・リッツ・カールトン・レジデンスのWorksをアップいたしました。
ぜひご覧ください。

I'm home No.076(2015/july 商店建築社刊)掲載のお知らせ。

I'm home No.076(2015/july 商店建築社刊)特集/緑に包まれて暮らす
46頁で「軽井沢T邸」が掲載されています。

I love Louis Poulsen !

現在、デンマークを代表する照明メーカーの小さな事務所の内装を頼まれていて、今月末オープンに向けて工事を進めています。
このメーカーが作る器具にはずいぶんと昔からお世話になっています。
照明メーカーの中で最もリスペクトしているから、僕としては出来上がりがとても楽しみな現場なのです。

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このメーカーが作る素晴らしいプロダクトは、インテリアは勿論、アウトドア向けのものが特に魅力的です。
だから導入部分のテーマは夏の夕暮れ時、アウトドアでのひととき。
この会社で働く方々が一つの家族のように見えるようなあり方を提案しています。

デンマーク人は、特に夏、食後の団欒の時間、日没後のブルーモーメントならぬブルーアワーを楽しみます。
日本では一瞬で変化してしまう写真家泣かせのこの美しい群青色の時間。太陽高度の低いデンマークではとても長く持続するのです。
そして、この時間を家族と、友達と、恋人と、心地よい団欒のひとときとして楽しむ習慣があるのです。
だから、そんな国で考え抜かれたアウトドア照明器具のデザインがこれほどにも美しく魅力的なのは当然のことだと言えるでしょう。

また、ここではいくつかの家具も製作します。いずれもすぐにアウトドアに持っていけるものばかりで構成するというのは私のこだわりです。

夏本番の土曜日に

最後のブログから5ヶ月が過ぎ、二人の娘は無事、高校生と小学生になりました。
この間忙しさを理由にコラムの更新をさぼっておりました。
気がつくともうすぐ夏休み。

今日は土曜日ですが小学校から帰宅した下の娘を伴って午後出勤です。
打ち合わせテーブルでは何やら工作を楽しんでいる模様。
テーブルにおいてある模型は来週のプレゼンで使う大切な模型だから気をつけてね。
まあそんなことを言わなくても私の娘だもの、よ〜く、わかっています。

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私はその間に遅れ気味な仕事上の指示を出すためのスタディーをしなければいけません。
今の私の事務所には設計業務を行なうスタッフ一名、家具など什器備品を扱う共同経営者一名、そして主に模型を作りに夜だけ来てくれている元スタッフ、それにメールで図面のやりとりをする外部協力者がいます。
それぞれに指示を出すのは私の役割なので、私の動きが止まることで、生産性はがくりと落ちてしまいます。
普段は夜中にチェックしたスタッフの図面や模型写真に対して自宅のパソコンで加筆修正してメールで指示を出すのですが、なんとここ1週間、自宅のパソコンがご機嫌斜めなのです。

今手がけているものは、住宅、集合住宅、テナントビルに加えて、高齢者集合住宅、リハビリ病院といった医療、福祉の分野も含まれています。
特に病院となるとその分野のスペシャリストが存在しますので、設計は専門の事務所に頭をとってもらい、その中で意匠デザインを主に分担して受け持っていくことにしています。
意匠デザインと言っても私の普段の仕事の仕方では意匠デザインのために構造、設備、電気の計画にも大きく影響を及ぼすことになるので、調整はなかなか大変な作業となります。
一方でそうした調整のために、ある一定の「逃げ」を設けておく、というのがこの業界の通例なのですが、私にはこの「逃げ」という言葉に未だになじめません。かつて先輩から、経験を積んだ設計者は「逃げ」がうまいのだぞ、などと大人ぶった言い方で説教されたことがある。けれども僕は極度の貧乏性なものでそんな勿体ないことはできません。
配管一本通すのにどこに置いたら一番内部への影響が少なくて済むか、合理的か、など検討しながら1センチ単位で調整しています。
だからいつも自らを苦しめ追い込むようなことをわざわざしているのです。
やっとできた完璧と思われた設計図書が一瞬にして施工不能に陥ったり、法的に抵触したりすることもあります。
そんな時はまたふりだしに戻って一からやり直します。
スタッフを含め、巻き込まれた関係者は大変だと思います。
しかしこうしてきめ細やかに造られた建物には必ず喜んでくださる利用者の方々がいらっしゃる筈です。このことを思うとやはり大切なことだと信じて疑いません。

だから協働事務所がお休みの今日も事務所でせっせとスタディーをしております。

モロッコ−最終回 雄大なランドスケープ

南部モロッコの雄大な風景には圧倒されます。
自然の力強さを感じる風景ですが、砂嵐と灼熱、そして凍てつくような冬の夜の寒さを考えると実際もの凄く過酷な環境です。
そんな過酷な環境でモロッコの人々は機械や車、電化製品といった便利なものに頼ることなく力強く暮らしていました。
最後にそんな風景をお届けします。

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