所在地 岩手県八幡平市
構 造 RC造
規 模 地上3階
面 積 4486.34㎡
撮 影 わたなべスタジオ 渡辺洋司
地域が最も必要とする「高齢期の心と体のリハビリテーション」
そこを機能強化することを主眼に置いた病院の増築計画である。
岩手山麓の高原リゾート地に位置する病院として、その恵まれた立地特性を生かした計画とした。
病院設計専門チームとの協働にあたり、自らの役割を「患者さんの暮らし」をデザインすることに特化した。
基本計画から細部の作り込み、照明のあり方、インテリアのコーディネーションまで、患者さんに働きかけるデザイン全般に関与することとなった。
高齢期の「リハビリテーション」について考えるとき、日々の単調な療養の中で、たとえ僅かであってもそこに「頑張り」を加え、いかにしてその「成果」に感動していただくか、そんな場を作り出すことがデザイナーに託された使命と捉えている。
完成後の現在も微力ながらイベント企画などを通して関わりながら、医療と地域をつなぐ役割を担っていこうとしている。